公明党が裁判で逆転敗訴!! 矢野絢也氏の「手帳持ち去り」は事実

公明党元国会議員ら3人が、元同党委員長の矢野絢也氏らを訴えていた裁判で、東京高裁が、原告逆転敗訴の判決。

事件は、元国会議員らが矢野氏の手帳を「強奪」したかどうかが争われたもの。判決では、矢野氏が脅迫されてやむを得ず手帳を渡したものであることを認め、元国会議員らの訴えを認めて損害賠償を命じていた1審判決を取り消し、逆に矢野氏への慰謝料の支払いを命じた。矢野氏は昨年5月1日に創価学会を辞めている。

矢野絢也氏:「手帳持ち去り」で逆転勝訴…東京高裁判決(毎日新聞)
週刊現代が逆転勝訴 公明党幹部の「メモ」持ち去り報道(朝日新聞)
矢野元委員長が逆転勝訴 元公明議員3人に賠償命令(東京新聞)

「手帳持ち去り」事件が起きたのは2005年のこと。同月、創価学会から、政治評論家としての活動を辞めるように圧力を受けており、「政治評論家を辞めるなら手帳は入らないだろう」ということで手帳を提供させられたもの。矢野氏は、このとき政治評論家を無理やり辞めさせられたとして、昨年5月、創価学会を提訴している。こちらの裁判がどうなるか注目される。

矢野絢也氏:「手帳持ち去り」で逆転勝訴…東京高裁判決

[毎日新聞 2009年3月28日 1時19分(最終更新 3月28日 1時20分)]

 週刊現代の記事で名誉を傷付けられたとして、公明党の元国会議員3人が発行元の講談社と矢野絢也・元同党委員長らに賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。南敏文裁判長は660万円の支払いを命じた1審判決(07年12月)を取り消して請求を棄却。反訴していた矢野氏の主張を認め、議員側に慰謝料300万円の支払いを命じた。賠償を命じられたのは、黒柳明、伏木和雄、大川清幸の元国会議員3氏。
 問題となったのは「矢野極秘メモ 100冊が持ち去られた!」と題した05年8月6日号と13日号の記事。元議員が矢野氏に手帳の引き渡しを強要し、本棚や押し入れ、妻の部屋などを家捜しして奪ったと報じた。
 1審判決は「強奪の事実は認められない」と判断したが、南裁判長は「脅迫された矢野氏がやむなく要求に応じて手帳を引き渡した」と認定。矢野氏のプライバシーを侵害したとして、元議員側に対し慰謝料支払いと手帳の返還も命じた。【銭場裕司】

 ▽元議員らの弁護団の話 高裁は客観的証拠の信用性を否定する驚くべき判断で不当な判決を下した。即刻、上告しました。

週刊現代が逆転勝訴 公明党幹部の「メモ」持ち去り報道

[asahi.com 2009年3月27日20時51分]

 公明党幹部だった元参院議員ら3人が、矢野絢也・元同党委員長の自宅から手帳を持ち去ったとの「週刊現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。南敏文裁判長は3人が矢野氏を脅迫して手帳などを提出させた上、自宅に上がり込んでほかの資料も捜したと認定。発行元の講談社などに計660万円の支払いを命じた一審・東京地裁判決を取り消し、3人の請求を棄却した。3人は即日上告した。
 また判決は、反訴した矢野氏側の請求を認め、持ち去った手帳などを矢野氏に引き渡し、プライバシー侵害の慰謝料として計300万円を支払うよう3人に命じた。
 訴えていた元幹部は、元参院議員の黒柳明氏と大川清幸氏、元衆院議員の伏木和雄氏の3人。創価学会や同党に関する矢野氏の「極秘メモ」を持ち去ったとの同誌報道について「手帳を強奪した事実はない」と主張していた。
 判決は、3人が05年5月、4回にわたり矢野氏の自宅を訪れ、要求を拒めば創価学会や公明党員が危害を加える恐れがあると脅迫していたと指摘。矢野氏はやむなく手帳などを引き渡したが、3人はさらに矢野氏宅の本棚や引き出しなどを開けたと認めた。
 3人は代理人弁護士を通じて「全く真実を無視した信じられない不当な判決。勝訴まで断固戦う」とのコメントを出した。
 講談社は「記事の正当性を認めた極めて妥当な判決だ」とのコメントを出した。

矢野元委員長が逆転勝訴 元公明議員3人に賠償命令

[東京新聞 2009年3月27日 20時36分]

 自宅を家捜しされ、政界での活動などを記録した手帳を無理やり奪われたとして、矢野絢也元公明党委員長が、同党の元国会議員3人に1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は27日、矢野元委員長が敗訴した1審判決を取り消し、元議員らに手帳の返却と300万円の支払いを命じた。
 南敏文裁判長は「元議員らは矢野元委員長に対し、多数の創価学会員や公明党員が危害を加えるかもしれないと脅して手帳を渡させ、妻の部屋まで捜索してプライバシーを侵害した」と判断した。
 判決によると、元議員らは2005年5月に4回にわたり、矢野元委員長の自宅を訪れ、手帳を持ち帰るなどした。これに対し、週刊現代は同7月「矢野極秘メモ100冊が持ち去られた」と題する記事を掲載した。
 1審東京地裁判決は「手帳は元委員長が自分の意思で渡したのに、記事で名誉が傷つけられた」とする元議員らの主張を認め、元委員長や発行元の講談社に計約600万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた。(共同)

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