フランスの国際ニュース専門チャンネルのFrance 24が「危機が共産党員を増やす」と題して、日本共産党のリポートを動画配信しています。
Crisis swells Communist Party ranks | France 24
Crisis swells Communist Party ranks
[France 24, Thursday 23 April 2009]
By Julien ALRIC – Nathalie TOURRET
As a consequence of the economic crisis in Japan, the local Communist Party is booming. Temporary workers, who are the main victims of mass layoffs, are attracted to the party, where they find a sympathetic ear.
Tsukoshi Kanai is 24 years old. He joined the Communist Party six months ago. He works at an Internet cafe six days a week, 10 hours a day and makes 1,400 euros a month. He says his salary is too small. He has no unemployment insurance, no health insurance and no pension. Under Japanese labour law, the company is supposed to pay for all of that but in his case, it doesn't.
Every month, for the past year and a half, 1,000 people like Tsukoshi have joined the party's ranks. They are mainly temporary workers, who account for more than a third of the local workforce. The party chief's views attract them. Kazuo Shii is one of the few politicians who defend their cause. Kazuo Shii wants layoffs to be regulated and the same salaries for the same jobs.
The communist revival has also been boosted by literature. One publishing company has published manga forms of Karl Marx's "Das Kapital" and "Kanikosen", a 1929 Japanese novel about exploited workers on a crab boat. The first sold 100,000 copies and the latter, 250,000.
The Communist Party was popular in the 1960s and 70s and has kept a strong presence in local and prefectural assemblies. Still, it remains weak at a national level, with nine seats out of 480 in the country's House of Representatives. But the situation could change at this year's general elections. Jeffrey Kingston, an Asian Studies specialist at Tokyo's Temple University says, "Lots of people are turned off of politics whether it is the LDP ruling party or the leading opposition party, the DPJ. They always lurch from scandal to scandal and money politics as usual. The Communist Party offers an alternative".
動画では、6カ月前に共産党に入党したという青年や、マンガ版『資本論』などを出版したイースト・プレスの担当者、共産党の志位和夫委員長のインタビューなども流れています(英語の通訳をかぶせて)。しかし、オイラのヘッポコ語学力では、何を言っているのか、聞き取れません。(^_^;)
ということで、仕方なく、テキストだけ翻訳します。(^_^;)
危機が共産党員を増やす
[France 24, Thursday 23 April 2009]
日本での経済危機の結果として、この国の共産党がブームになっている。大量解雇のおもな犠牲となっている非正規労働者たちは、この党に魅力を感じている。それは、この党が共感をもって耳を傾けてくれるからだ。
カナイ・ツコシ〔?〕は24歳。6カ月前に共産党に加入した。彼は、インターネット・カフェで週に6日、1日10時間働き、月に1,400ユーロ〔約18万円〕稼ぐ。彼は、言う。「私の給料は安すぎる。私には失業保険も健康保険も年金もない。日本の労働法では、企業はそれらすべてを支払うことになっているが、私の場合、そうなっていない」。
この1年半のあいだ、ツコシのような人たちが毎月1,000人、共産党の仲間にくわわっている。彼らは主に非正規労働者だ。非正規労働者は、この国の労働力の3分の1以上を占めている。同党の代表の見解は、彼らをひきつけている。志位和夫は、彼らの主張を擁護する数少ない政治家の1人だ。志位和夫は、解雇の規制と同一労働同一賃金を要求している。
共産党の復活は、文学によっても押し上げられている。ある出版社は、マンガのかたちで、カール・マルクスの『資本論』と『蟹工船』――カニ漁船で搾取される労働者たちを描いた1929年の日本の小説――を出版した。前者は10万部、後者は25万部を売り上げた。
共産党は、1960年代、70年代には人気があったし、市町村や都道府県議会では強い存在を維持している。とはいえ、全国レベルでは勢力を弱めたままで、衆議院480議席のうち9議席をもっているだけだ。しかし、今年の総選挙で、状況は一変するかもしれない。アジア研究の専門家でテンプル大学東京校のジェフェリー・キングストンは次のように言う。「多くの人々は、与党の自民党であれ、主要な野党・民主党であれ、政治にうんざりしている。これらの政党はスキャンダルからスキャンダルへつねによろめいていて、相変わらずの金権政治だ。共産党は、オルタナティブを示している」
動画を見ると、志位委員長は、解雇規制や同一労働同一賃金について、「ヨーロッパではEU指令によって…」みたいな話をしています。また、ジェフェリー・キングストン氏は、「共産党は清潔な政党だ」とも述べているようです。それに、記事では、キングストン氏の話で終わってますが、動画では、そのあと、もう少しキャスターのコメントが続いています。
ちなみに、こっち↓がフランス語バージョン。こちらの方が、発言は詳しそうです。が、いかんせん、オイラはフランス語ぜんぜん分かりません…。(T_T)
La crise fait les beaux jours du Parti communiste | France 24
「海外メディアはなぜ日本共産党に注目したか?」を興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。今パリのメーデーについて取り上げています。またお立ち寄りください。今後ともよろしく。