マルクスはリカードウをどう読んだのだろう?

『剰余価値学説史』を読んでみると、マルクスは、すでにリカードウを自家薬籠中の物にしている。『57-58年草稿』の学説史の部分を読んでみても同じ。

そもそも1851年に、エンゲルスにたいして、古典派経済学はリカードウ以来なんの進歩もしていないと書いて送っているのだから、そのころにはすでに十分読みこなしていたと考えられる。

しかし、リカードウの『諸原理』を読んで、あそこからマルクス的な労働価値学説を引き出すには、かなりの読みこなしが必要なはずで、いったいマルクスは、どんなふうにリカードウあるいは『諸原理』を読んでいったのだろうか?

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