不破さん、「サンデー毎日」に登場

不破哲三氏「これが日米核密約だ」(『サンデー毎日』8月23日号)

先日、中曽根康弘氏との対談で、「密約文書は見ていないんですか」と問いただした共産党の不破哲三・前議長が、ふたたび今週の『サンデー毎日』(8月23日号、8月11日発売)に登場。

誌面には、不破さんがアメリカの情報公開制度を利用して入手した「核密約」の「現物」の写真も紹介されています。

記事では、琉球大の我部政明教授が、「米国は92年以降、すべての水上艦艇から戦術核を撤去しているので、2原則であろうと3原則であろうと実態は変わらない」と述べています。

しかし、一般には軍艦に核兵器を積むことはやめてはいるものの、そのなかでも、たとえばトマホークを積んだ攻撃型原子力潜水艦など、核兵器搭載の体制を維持し続けている艦船があります。しかも、この攻撃型原潜は、たとえば2008年には61回も日本に寄港しています。

はたして、これらに本当に核兵器が積まれていなかったのかどうか。それは、検証されているわけではありません。

また、日本に寄港したことはないとはいえ、日本近海では、戦略核(トライデント型多弾頭核ミサイル)を積載した戦略原潜も航行しています。これらの原潜は、宗谷海峡、津軽海峡、大隅、対馬水道などを通って、日本海でも出入りしています。ちなみに、日本の領海は12カイリですが、これらの海峡は、なぜか3カイリになっていて、アメリカの戦略原潜は、「公海」を通過できるようになっています。

ですから、決して「2原則でも3原則でも実態は変わらない」とは言えないと思います。いま、「核密約」を認める外務省高官の発言などともかかわって、「非核3原則」を「2原則」にしよう(要するに「もち込ませず」を棚上げにしてしまおう)という動きがあるだけに、この点は、我部氏よりももっとシビアに評価する必要があると思います。念のため。

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