29日には、都響の定期(Bシリーズ)にも行ってきました。指揮はアメリカ出身のアンドリュー・リットン、プログラムは、以下のとおり。ピアノソロはパウル・バドゥラ=スコダ。
- ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
- モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
- ストラヴィンスキー:バレエ音楽「カルタ遊び」
- 休憩
- ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)
アメリカ人がロシアもの? と思ったのですが、実は、「サーカス・ポルカ」は1942年にニューヨークのサーカス団の依頼で出し物のゾウのバレエのために作曲された作品だし、「カルタ遊び」はアメリカに渡る前の1936年の作品とはいえ、やはりアメリカのバレエ団からの依頼で作られた曲。そして、後半の「火の鳥」も、3つある組曲のなかで、わざわざ最後のアメリカ時代に編曲された1945年版を使う、ということで、要するにアメリカン・ストラヴィンスキー・プログラムな訳です。(^^;)
年代的にも、いわゆる「新古典主義」の時代に属しており、したがって「火の鳥」も、よく聞く1919年版とほとんど同じとは言え、どことなくスッキリした感じ? になっておりました。
ということで、へぇ?と思うところはありましたが、リットンの指揮は低調だし、作品の内容的にもこれというのがないし、都響の演奏も出来が悪く、なんとも欲求不満なコンサートでした。
でもって、その前の日曜日(27日)には、東フィルの定期演奏会に行ってきました。
- ラフマニノフ:交響詩「死の島」 op.29
- チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 op.33
- チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」 op.58
指揮はプレトニョフ。チェロは趙静。
ということで、本当なら、これも聴き応えありのはずだったのですが、プレトニョフに覇気がなくて、これもなんだかよく分からないまま。う〜む… (^^;)