7月のブラームス交響曲第1番&第2番に続いて、チョン・ミョンフンのブラームス・チクルスの後半戦。S席(といっても2階正面の最後列ですが)をはり込んで、聴いて参りました。
- ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
- ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
期待していたのですが、出だしからバイオリンがばらばら。さらに、チョン・ミョンフンの指揮が強引で、良く言えば変幻自在なんでしょうが、テンポを動かしすぎて、うなるブラームスというか、こぶしの回ったブラームスというか、何ともいいがたい演奏でした。それでも、ところどころ、集中力が増してぐっと良くなるのですが、それが続かず、また音楽がどこかに拡散してしまう…。それの繰り返しでした。
7月の演奏会でも、チョン・ミョンフンの力業がやや気になったのですが、それはそれで重厚長大な演奏として聴き応えがありましたが、今回は、もうまったくダメでした。(-_-;)
そのうえ、後半、交響曲第4番の第1楽章から第2楽章にかけて、ビ――――ーという機械音がずっと鳴っていて(おそらく補聴器の調整不良?)、とても演奏を聴いていられるような状況ではありませんでした。
ホールはほぼ満席。演奏終了後は拍手大喝采でしたが、正直言って東フィルはもっとがんばらないと、これでは心配です。
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