NHKが天皇・天皇制について世論調査

NHKが天皇にかんする世論調査。

“象徴の役割果たす” 85% : NHKニュース

「象徴としての役割を果たしている」との回答が85%を占めた。「意義のある公務」としては、「外国訪問など国際親善」32%、「障害者や高齢者、災害の被災者の激励」20%が上げられたが、このあたりは、結局、現状追認的なところ。注目すべきは、「天皇に政治的権限を与えるべき」という回答が6%しかなかったこと。圧倒的に「現在と同じく象徴でよい」82%だが、「廃止すべき」が8%というのは予想以上の数字?

“象徴の役割果たす”85%

[NHKニュース 11月12日 18時55分]

 天皇陛下の即位20年にあわせてNHKは世論調査を行いました。「天皇陛下は憲法で定められた象徴としての役割を果たしている」と答えた人が全体の85%に上り、特に意義のある公務として「外国訪問などの国際親善」や「障害者や被災者への激励」などをあげる人が多いことがわかりました。
 この世論調査は、NHKが先月30日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で行い、対象となった3313人のうちの62%に当たる2043人から回答を得ました。
 それによりますと、天皇陛下が憲法で定められた象徴としての役割を果たしていると思うか尋ねたところ、▽「十分に果たしている」が48%、▽「ある程度果たしている」が37%、▽「あまり果たしていない」が8%、▽「全く果たしていない」が2%となり、「果たしている」と考えている人が全体の85%に上ることがわかりました。天皇陛下の公務のうち、特に意義のあるものについて尋ねたところ、▽最も多かったのは「外国訪問などの国際親善」で32%、▽次いで「障害者や高齢者、災害の被災者の激励」が20%、▽「全国戦没者追悼式への出席など戦争犠牲者の慰霊」が17%、▽「国会の召集など国事行為」が9%、▽「国民体育大会など国内各地の行事への出席」が6%、▽「意義のあるものはない」が9%となっています。
 即位から20年間に、皇室と国民との距離は近くなったと思うか、遠くなった思うか、尋ねたところ、▽「かなり近くなった」が26%、▽「やや近くなった」が36%、▽「変わらない」30%、▽「やや遠くなった」3%、▽「かなり遠くなった」1%となりました。「近くなった」と答えた人は、全体では62%、男女別では、男性は54%、女性は69%、年齢別では、20代から30代では47%、40代から50代では61%、60代以上では71%と、年齢層が上がるほど高くなっています。天皇陛下は「国民と近い皇室でありたい」という姿勢を示されています。皇室と国民との距離はどうすれば縮まると思うか尋ねたところ、▽「自身の考えや思いをもっと積極的に伝える」が34%、▽「国民の前に出る機会を増やす」が16%、▽「ふだんの生活をもっと紹介する」が11%、▽「日ごろの公務の様子などをもっと知らせる」が8%で、このほか、▽「特に縮める必要はない」が14%、▽「今のままでも縮まる」が13%でした。
 また、天皇制についてどのように考えるか尋ねたところ、▽「現在と同じく象徴でよい」が82%、▽「天皇制は廃止する」が8%、▽「天皇に政治的権限を与える」が6%となっています。皇室に関してどのような情報を提供してほしいか2つまで選んでもらったところ、▽「天皇や皇族の公務やふだんの生活」が36%、▽「皇室予算の使いみち」が25%、▽「天皇や皇族が話したことや考え」が20%、▽「宮内庁が管理する史跡や歴史的な記録」が20%、▽「天皇や皇族の健康状態」が10%、▽「特にない」が21%となっています。

NHKが天皇・天皇制について世論調査」への2件のフィードバック

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