13日、冷たい雨が残るなか、日フィルの定期演奏会でサントリーホールへ行ってきました。プログラムが渋い、あまりに渋すぎます。(^^;)
- ベートーヴェン:序曲《コリオラン》 op.62
- ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60
- 休憩
- ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 《運命》 op.67
指揮はオーストリア生まれのマルティン・ジークハルト。
オケは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを対抗させ、コントラバスを左に置く古典配置で、弦は14-14-9?-8-6のやや小ぶり、管も倍管はなく、ホルンも2人だけという、きわめてオーソドックスな編成でした。
演奏も、それにたがわず渋いもの。しかし、細部まで明確に組み立てられていて、こんなに渋いベートーヴェンを聴いたのは初めてですが、とても良かったです。
5番の出だしが、ダダダダーーーンでなく、ダダダダダーーーンと聞こえたのは、僕の耳のせい? まあ、もともと出だしをそろえるのが大変な曲だし、その割りにはジークハルトはわりとあっさり振り出したから、ちょっとタイミングが合わなかったのかも知れませんが。
しかし、日フィルは、かつてのような“行け行けどんどん”ではなく、最後まできっちり聴かせてくれました。弦も、この間ラザレフによってしごきまくられている成果か、綺麗な響きをあくまで堅持。金管は、2人だけのホルンはもちろん、トランペットも、やたらに鳴り響かせずに、演奏スタイルにあったいい音をさせていたと思います。(ただし、5番でピッコロがやや目立ちすぎた感あり)
ただ、プログラムがあまりに渋かったせいか、お客さんが少なかったこと。僕が座っていたRDは、せいぜい10人ぐらい。せっかくの好演奏だったのに、残念です。
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【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第615回東京定期演奏会
指揮:マルティン・ジークハルト/コンサートマスター:扇谷泰朋/会場:サントリーホール/開演:2009年11月13日(金) 午後7時?
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