今月は、日フィルのあと、都響のコンサートに2回行ってきました。18日のサントリー定期、デプリーストの指揮でブルックナーの交響曲第7番。それに、昨日、久しぶりの上野・文化会館で「第九」の演奏会を聴いてきました。
18日のプログラムは以下のとおり。
- シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
- ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク原典版)
指揮はジェイムズ・デプリースト、バイオリン・ソロはイザベル・ファウスト。
前半は、仕事の疲れか、途中から爆睡してしまいました。(^_^;)
後半は、先日の日フィルの「世俗的」な演奏と違って、こちらは、微妙な弱音から弦が奥行きのある音をさせて、たっぷりとブルックナー的世界を満喫させていただきました。デプリーストの指揮は全体構造がはっきりしてわかりやすいもの。それでも、世俗的にならないところは、都響の実力か? それともデプリーストの技量? (^_^)v
さて、昨日の「第九」演奏会は、こんなプログラム。
- ベートーヴェン:「エグモント」序曲 op.84
- ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」
指揮は、クリスケプラー似のゴロー・ベルク。第1バイオリンと第2バイオリンを左右に振り分けながら、コントラバスは右奥に配置して、トロンボーンと一緒に低音部を右手にまとめた形。12-12-10-8-6のやや小振りな編成で、全体で65分程度の、早めのテンポでした(といっても、最近ではこれぐらいがだんだんと標準的なテンポになってきている?)が、それにもかかわらず、むしろゆったりしたテンポのように感じられたのは、聴かせどころでテンポを落として演奏していたからでしょうか。
独唱は、ソプラノ澤畑恵美、メゾソプラノ竹本節子、テノール望月哲也、バリトン成田博之という鉄壁のメンバー。合唱は二期会合唱団で、やっぱりさすが。ドイツ語だから歌詞が聞こえてもすぐに意味は分かりませんが、でもやっぱり、何を歌ってるのかが分かるというのは大事なことです。
しかし、僕の好みということでいうと、なにかこう突き抜けて、「ああ、やっぱり第九だなあ〜」と盛り上がってくるものがありませんでした。演奏がスマートすぎたんでしょうか。うまい演奏で、ここが悪かったということがある訳じゃないんですが、どうしてなんでしょうかねぇ… (^_^;)
演奏で言えば、ホルンが少々地味だったように思います。そう思ってふり返れば、ブルックナーのときも、もう少し思い切りがほしかったように思いました。もちろん、ホルンが気合い一発吹き出すのがなかなか難しい楽器であることは十分わかっているんですが…。
ということで、関連ブログ。いろいろ。
まず、デプリーストのブル7の回。
デプリーストとの再会@東京都交響楽団第690回定期演奏会 – あれぐろ・こん・ぶりお
Tokyo Classic & 旅のアルバム: デプリースト&都響 @サントリーホール (12・18)
デプリースト師、来演: Thunder's音楽的日常
こちらがベルク指揮の「第九」。
第九: Thunder's音楽的日常
【ゴロー・ベルク指揮 東京都交響楽団!】 :: 日本一のオーケストラマンになりたい!