共産党の発行する「しんぶん赤旗」の1月10日付日曜版に、作家の重松清さんと、共産党の参議院議員で、今年の選挙に東京選挙区からの出馬を表明している小池晃さんとの対談「人と人 つながる喜び」が載っています。
重松さん46歳、小池議員49歳で、どことなく体型も似ているような? お2人ですが、この対談がとてもいいのです。
とかくこの手の対談は、引っ張り出された重松さんの方にしてみれば、自分の読者には共産党支持者もいれば自民党支持者もいる、あるいは政治嫌いな人もいるだろうから、共産党の、しかも選挙を目の前にした国会議員との対談といっても、あまり生臭い政治向きの話は避けながら…ということになりがち。ところが、重松さんは、いきなり
大変楽しみにして伺いました。いつも乗る駅の前に小池さんのポスターが張ってあって、「この人に今日会うんだな」と。(笑い)
実に乗り気で、楽しそうに始まっています。
小池さんも、「重松さんの小説が大好きで、よく読んでいます」とか、昨年11月にNHKで放送された「作家・重松清が考える 働く人の貧困と孤立のゆくえ」をみました、と応じて、対談は、派遣切りなどにあって苦しんでいる若者の話へ。
首都圏青年ユニオンに参加した若者たちが、団体交渉をして労働者としての権利が認められる。その喜びはもちろんあるけれど、それ以前に自分の思いを誰かに伝え、一緒に話せたことを世論でいます。いまは、連帯するとか、人とつながることに大きなハードルがあり、そこから問いなおさないといけない。
と、重松さんからこんな発言まで飛び出しています。
さらに、重松さんは、民主党政権の誕生で「いま、一番期待しているのは、労働者派遣法の抜本改正」なのに、「最優先でやってほしかったけれど、時間がかかっている」と残念そう。
そして、最後は、重松さんから小池さんへのこんな期待も語られています。
僕は、小池さんがお父さんであるということに、すごく信頼を置いています。社会の中堅の年齢で、子どもたちの将来をどうするかという目線をもっている。生活のリアリティーを持っている人の言葉に、僕は一番説得力を感じるんです。
そして、「小池さんは、どうして共産党議員という政治の道を選んだんですか」と、逆に小池議員に質問までして、自分は「書くのが仕事」だから、「本当に具体的な、現実的な、独りぼっちにしないシステムをつくる方策は、小池さんにまかせるしかない」と本音を語ってくださっています。
「しんぶん赤旗」日曜版1月10日号は、ただいま発売中。1部200円。興味をお持ちになった方は、お近くの共産党事務所または、日本共産党中央委員会でお買い求めください。