昨日は、日フィルの定期演奏会で再びサントリーホールへ。指揮は飯守泰次郎氏。
小山清茂:管弦楽のための《鄙歌》第2番
湯浅譲二:交響組曲《奥の細道》
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.96
飯守氏のブラームスは、ゆっくり、どっしりと構えて、鳴らせるだけ鳴らすという大ブラームスでした。(^_^;)
あまりのスローテンポ? に、第1楽章の出だしでちょっと弦がもつれた感じになりましたが、途中からしっかり立て直して、しっかりと堪能させていただきました。最近はこの手の重厚長大な演奏は流行らなくなりましたが、ブラームスの交響曲の骨太い組み立てをしっかりと刻みつけるような演奏でした。舩木篤也氏の解説も、そのあたりにしっかり焦点をあてていて、ブラームスの斬新さもよく分かりました。m(_’_)m
日フィルの演奏は、「鳴らせるだけ鳴らす」といっても、終始、きれいな弦の音を響かせていて、ラザレフに相当鍛えられ、それが定着してきた様子がうかがえます。ティンパニも活躍していました。
それはそうと、先日の都響と合わせて、立て続けに日本人作曲家の作品を聴くことになりましたが、結果的に言うと、「えひめ丸」事件を描いたアメリカ人ドナルト・ウォマック氏の作品が一番日本風、というのは、どういうことなんでしょうねぇ。(^_^;)
【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第617回東京定期演奏会
指揮:飯守泰次郎/コンサートマスター:扇谷泰朋/ソロ・チェロ:菊地知也/会場:サントリーホール/開演:2010年1月29日 午後7時