今日は午後からオーチャードへ。現在、東フィルのスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーであるチョン・ミョンフン氏の指揮する最後の定期演奏会は、マーラーの交響曲第1番。ホールは、お客さんでいっぱいでした。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
マーラー:交響曲第1番 ニ長調
ということで、演奏が終わってからはスタンディングオベーションあり、割れんばかりの拍手と大歓声でした。が、個人的には、なんかいま一つ満足しきれませんでした。管の音が、弦とうまい具合に一体化しないというのでしょうか、トランペットや木管の音がぶつ切れで、ぎこちないままでした。
これは好みの問題だろうと思います。ホルンの不安定さを除けば、演奏が悪いというところはありません。しかし、僕は、やっぱりマーラーの交響曲第1番はワルター盤につきると思うところがあって、あのまがまがしさがやっぱりほしい…。
前半、ソリストは韓国のキム・ソヌク。8-8-6-4-2の小編成で、こちらはきれいなモーツァルト。小編成でやった分、後半でフルメンバーのオケが十分暖まっていなかったんでしょうか。
【演奏会情報】 東京フィルハーモニー交響楽団第780回オーチャード定期演奏会
指揮:チョン・ミョンフン/ピアノ:キム・ソヌク/コンサートマスター:荒井英治/会場:Bunkamuraオーチャードホール/開演:2010年1月31日 午後3時