トヨタのプリウスのブレーキが効かなくなるといわれている問題。トヨタは、すでに先月からの出荷分について対策をとっていたことが明らかになりました。しかも、トヨタの言い分によれば、トラブルは、ABSの設定のために「人によってはブレーキが利いてないように感じる」ものなのだそうです。
衝突事故も、トヨタにとっては、「感じ方」の問題なんでしょうか? 原因もわからないのに対策がとれるというのは不思議な会社です。
プリウス 先月からすでに対策
[NHKニュース 2月4日 4時38分]
トヨタ自動車が販売している新型プリウスのブレーキが一時的に利かなくなるという苦情が相次いでいる問題について、トヨタは「事実関係を確認中」としていましたが、苦情を受けて、新たに販売する車については先月からすでに対策をとっていたことが明らかになりました。
この問題は、トヨタ自動車が去年5月に発売した新型のプリウスについて、ブレーキが一時的に利かなくなるという苦情が日本やアメリカで相次いでいるものです。
これについて、トヨタは、今回の問題は、滑りやすい路面でブレーキが利き過ぎてタイヤがスリップするのを防ぐシステムの設定によって、人によってはブレーキが利いてないように感じるもので欠陥ではないとしています。
しかし、去年の年末に苦情が相次いだことを受けて、新たに販売する車については、先月からシステムの設定を変更してブレーキの利きを感じやすくしたということです。また、それ以前に販売した車についても、苦情を寄せた人に対して設定の変更を無償で行っていたほか、今後、購入者に広く説明を行ったうえで希望があれば同様の措置をとる方針です。
この問題について、トヨタは当初、「事実関係を確認中」としてきましたが、すでに社内で対策をとっていたことになります。また、ブレーキの不具合によって実際に事故が起きたという指摘もあることから、トヨタはアメリカの運輸省や日本の国土交通省と協議を行ったうえで、リコールや補修などが必要かどうか判断を急ぐことにしています。