ああ、これぞベートーヴェン!!

東京シティ・フィル創立35周年記念 ベートーヴェン交響曲全曲シリーズ

政局は社民党の政権離脱でいよいよ行方不明となりつつありますが、それはさておき、本日は、オペラシティで、東京シティ・フィルの創立35周年記念ベートーヴェン交響曲全曲シリーズの第1回を聴いて参りました。指揮は、飯守泰次郎氏。

  • ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲 op.72b
  • ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60
  • ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92

10年前には、ベーレンタイラー新版による日本初のベートーヴェン交響曲ツィクルスをやった飯守泰次郎&東京シティ・フィルですが、今回、飯守さんが取り上げたのはI・マルケヴィチ版。同版については、飯守さん自身が書かれた解説が、同フィルのホームページに紹介されていますので、そちらをご覧ください。

?東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団?マルケヴィチ版の使用について

一言でいって、いわゆる古楽器的アプローチに対抗する、これぞ20世紀! という、いわゆる「大指揮者による名演」路線。ということで、久々に、これぞベートーヴェン!! という濃厚な演奏を堪能させていただきました。(^_^;)

続きを読む

NPT会議 「核兵器なき世界」を達成することで一致

ニューヨークで開かれていたNPT再検討会議が「最終文書」を採択して終了。

具体的な年限を明記することはできませんでしたが、核保有国を含め、核兵器完全廃絶をめざして「後戻りしない」形でとりくみをすすめることで合意できたのは重要な一歩。引き続き、この合意を確実に実行するように、核保有国に働きかけてゆくことが大切だと思います。

NPT 核兵器完全廃絶目指す:NHKニュース
NPT再検討会議最終文書の要旨:共同通信

続きを読む

米政府、「国家安全保障戦略」を発表

オバマ政権が、初めての「国家安全保障戦略」を発表。

問題は日米関係。「日韓との同盟はアジア安保の基盤」「両国での持続可能な駐留基盤を確立する」などと書かれているらしい。しかし詳しい内容が分からないので、とりあえず関連事を貼り付けておこう。

米国家安全保障戦略:米国の指導力 再定義することに主眼:毎日新聞
「国際協調」を重視、オバマ政権の新安保戦略:読売新聞
「オバマ・ドクトリン」発表 「先制攻撃」排除、北とイランには圧力も:MSN産経ニュース
米国家安全保障戦略のポイント:日本経済新聞
在日・在韓米軍の安定駐留確保=再編計画を着実に履行?米安保戦略:時事通信

続きを読む

小林研一郎氏 桂冠指揮者就任記念?! コンサート

本日は、サントリーホールで日フィルの定期演奏会。

  • ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
  • ドヴォルジャーク:交響曲第8番 ト長調 op.88

指揮は、4月に日フィルの桂冠指揮者に就任した小林研一郎氏。チェロは中国のジャン・ワン(王健)氏。

続きを読む

ホンダ中国工場 労働者のストで生産停止に

ホンダの中国工場が、変速機工場でのストライキの影響で、生産停止に追い込まれたというニュース。

Bloombergのように、「日本メーカーは中国で比較的、現地社員に配慮をして手厚い待遇を心掛けてきた」とする報道もあるが、新入社員の月給約1000元(約1万5000円)にたいし日本人技術者の月給は5万元(約75万円)で、50倍という大きな格差が不満を生んでいるという報道もある(サーチナ)。

変速機工場スト、ホンダ中国4工場の生産停止:読売新聞
ホンダ:中国で車両生産を停止?部品工場スト、賃上げ要求:Bloomberg
ホンダ日本人と中国人従業員の月給は50倍の差、中国メディアが怒りの報道:サーチナ
ホンダの工場でストライキ、給料と日中社員の「格差」に不満か?広東省:サーチナ

いずれにせよ、農村部でも経済発展の始まった中国では労働力不足が広がっており、企業側は労働者の要求を抑えにくくなっている。もはや中国=低賃金という図式では、進出企業もやってゆけなくなっている。給与の格差だけでなく、昇進・人事の問題も含めて、日系企業には、「現地化」の試練が待ち受けているといえる。

続きを読む

志位委員長、毎日新聞で訪米体験を語る!!

「毎日新聞」2010年5月27日付夕刊

アメリカを訪問してきた共産党の志位和夫委員長が、「毎日新聞」夕刊の「特集ワイド」欄に登場しています。

特集ワイド:志位・共産党委員長、米国を行く 「民主主義の伝統実感」:毎日新聞

志位さんは、インタビューに答えて、初めての訪米体験を語りながら、NPT会議や普天間問題についてもソフトに語っています。

それにしても、志位さんのこの楽しそうな笑顔。訪米の手応え十分、というところでしょうか。(^_^)

続きを読む

本日のお買い物 テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク響「レニングラード」

テミルカーノフ指揮/ショスタコーヴィチ:交響曲第7番“レニングラード”(SIGNUMCLASSICS)

先日、読響の演奏会でいたく感動したテミルカーノフ指揮のショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」。演奏は、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団。2008年5月録音の新盤(輸入盤)です。

続きを読む

今度はスペイン 東証終値9459円に

ギリシャの財政不安に続いて、スペインの貯蓄銀行が不良債権をかかえて公的管理下に置かれたことから、ふたたびヨーロッパからの信用不安が広がっています。

東証終値は9459円89銭で298円51銭安。昨年11月の水準まで下落。ユーロは、1ユーロ=109円で8年ぶりのユーロ安。さて、明日以降、どうなりますやら…。

東証終値、半年ぶり9500円割れ 5営業日連続で下落:朝日新聞
欧州株は大幅下落、大手銀行株など売られる 北朝鮮情勢も警戒:日本経済新聞
ユーロ、一時108円台 ロンドンで8年半ぶり安値:共同通信

続きを読む

新日本フィル:ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」

新日本フィル/ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」

日曜日、トリフォニーホールで新日本フィルのコンサート・オペラを見てきました。

 ドビュッシー:ペレアスとメリザンド

「ペレアスとメリザンド」は、「青い鳥」でおなじみのメーテルリンクの作品。4月には、読響のカンブルラン就任演奏会で、シェーンベルクの交響詩を演奏していましたが、ともかく僕はストーリーさえろくに知らないので、いったいどんなものやら期待して、雨の中、錦糸町まで出かけてゆきました。

続きを読む

鳩山内閣支持率、ついに20%を割り込む

1週間前のネタですが、鳩山内閣の支持率、毎日新聞の世論調査では23%、時事通信の世論調査ではついに20%を割り込んでしまいました。

内閣支持率:続落23%「危険水域」近づく:毎日新聞
鳩山内閣:支持続落23%「危険水域」近づく――毎日新聞世論調査:毎日新聞
内閣支持続落、19%=普天間で49%「首相退陣を」:時事通信

続きを読む

冷静に しかし情感を込めて テミルカーノフ×読響×プロコフィエフ交響曲第5番

読響第172回東京芸術劇場名曲シリーズ(2010年5月21日)

先週の、サントリー定期でのショスタコーヴィチ交響曲第7番があまりに感動的だったので、昨日は、ふたたびテミルカーノフの振る読響の演奏会を聴きに、池袋へ。

  • プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 op.100
  • エルガー:創作主題による変奏曲 エニグマ op.36

前半プロコフィエフが約45分、後半エニグマが約30分という、ちょっと変則的なプログラム。プロコフィエフの交響曲は、ラザレフ×日フィルがチクルスに取り組んでいますが、正直言って、まだよく分かりません。しかし、この日の5番は、先日の「レニングラード」と同じように、音をppからffまで自由自在に操って、決して爆裂させないけれども、情感がたっぷりと込められた演奏で、初めて「ああ、プロコフィエフの5番って、こんな曲なんだ」と思って聴くことができました。

続きを読む

大学は出たけれど…

「大学は出たけれど」というのは、1929年に公開された小津安二郎監督の映画。戦前の、世界的な大恐慌で、文字どおり、大学は卒業したが就職できないという世相を描いたものです。

しかし、それが過去の話でなくなってしまいました。文部科学省の調査で、今年3月に卒業した大学生の就職内定率は91.8%で、就職を希望した学生37万5,000人にたいし、内定をもらった学生は34万4,000人。ということで、大学は卒業したけれど就職できないという学生が3万人もいる計算になります。

企業側のみなさん、ぜひとも「既卒」を理由にして門前払いなどしないように、最低限、それだけは守ってください。

大学生内定率91.8%、過去2番目の低さ 今春卒業者:朝日新聞
大卒者、2度目「就活」に焦り 「元気な後輩に気後れ」:読売新聞

続きを読む

東京も株安へ 東証1万円割れ

ギリシャ財政不安から始まった世界的な金融不安。一時は、EUのギリシャ支援策が決まって安定したかに見えましたが、ふたたび世界的に株安に。NY株は一時1万ドル割れ、東京でも終値で1万円を割り込んでしまいました。

他方、外為市場ではドル安、ユーロ安がすすみ、1ドル=89円台に。ユーロはちょっと戻して1ユーロ=112円台。新MEGAを買うなら、今がチャンスかも。(^_^;)

さて、これからどうなりますやら…。

東証:終値245円安の9784円 年初来安値を更新:毎日新聞
NY株、一時1万ドル割れ 欧州でも全面安:日本経済新聞
外為17時 円、3日続伸し89円台後半 対ユーロは反発し112円台:日本経済新聞

続きを読む

タケミツホールにはマーラーはやっぱり無理…

東京フィルハーモニー交響楽団第54回オペラシティ定期演奏会

本日は、東フィルの定期演奏会でオペラシティへ。

  • モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 K.299
  • マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

ほんとはサントリーの定期会員なのですが、今月は都合によりオペラシティに振り替えていただきました。

続きを読む

嗚呼 安永航一郎大先生の新作が!!

安永航一郎『青空にとおく酒浸り』(徳間書店)

小雨の中、ぷらりと立ち寄ったマンガ屋さん。なんと! 『県立地球防衛軍』『陸軍中野予備校』という超名作を生み出した、あの偉大な安永航一郎大先生の新作があるではないですか!!

ということでさっそく買って参りました。『青空にとおく酒浸り』第1巻(徳間書店)

主人公は、怪しげなMMを密かに体内に飼っている判崎小朝(13歳)という中学生。のはずなんですが…

続きを読む

分かりやすくて面白い 大門実紀史『ルールある経済って、なに?』

大門実紀史『ルールある経済って、なに?』(新日本出版社)

大門実紀史『ルールある経済って、なに?』(新日本出版社)

日本共産党の参議院議員・大門実紀史(だいもん・みきし)さんの新著『ルールある経済って、なに?』(新日本出版社)を読みました。

日本共産党は、「日本の資本主義は労働者の権利や国民の暮らしを守るルールがなさ過ぎる」「もっと国民の権利や暮らしを守るルールのある経済社会をめざそう」と言っています。

では、日本にはない経済の「ルール」って、何? それを分かりやすく解き明かしてくれているのが、この本。経済の問題を“かゆいところに手が届く”ように説明してくれます。

続きを読む

今週の「九条の会」(5月18日まで)

全国各地の草の根で活動する「九条の会」のニュースを、インターネットの海から拾い集めています。5月3日の憲法記念日をはさんで、いろいろな催しがおこなわれています。

続きを読む

『歴史評論』6月号の論文が面白い

歴史科学協議会が発行する『歴史評論』6月号に、ジョン・ブリーン「『神国日本の復興』――21世紀における神道の動向」という論文が載っています。

神社本庁 ((お役所と紛らわしい名前を名乗っていますが、戦後、「国家神道」が否定されるなかで、設立された「包括宗教法人」、つまり民間宗教法人(教団)の一つです。すべての神社が神社本庁に加盟している訳ではなく、また、神社本庁以外にも神道の「包括宗教法人」が存在します。))は、1987年以来、「神宮大麻」(伊勢神宮のお札)を1000万体頒布するという運動に取り組んでいるそうですが、この論文は、その運動をとりあげたものです。

神社本庁が「神宮大麻」の頒布運動をやっていたということ自体、僕は、この論文を読んで初めて知りましたが、この論文が興味深いのは、頒布運動の抱える「様々な問題」や「神職の反感」を取り上げて検討を加えているところです。

続きを読む

NPT合意文書草案 2011年までに核保有国に廃絶に向けた協議開始を求める

国連で開かれているNPT再検討会議で、核保有国が核廃絶に向けた交渉を2011年までに開始し、2014年までにロードマップを作成するとした合意文書の原案が作成されました。

今週からの協議でどうなっていくかまだ分かりませんが、期限をきって核保有国に核兵器廃絶にむけた協議の開始を求める決議は、国際政治の舞台で初めての画期的な出来事ではないでしょうか。成果のある結論を期待します。

NPT会議 核廃絶へ日程提示:NHKニュース
核廃絶へ26の行動計画、NPTが議長報告案:読売新聞
NPT合意文書素案の要旨:共同通信

続きを読む