本日は、東フィルの定期演奏会でオペラシティへ。
- モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 K.299
- マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
ほんとはサントリーの定期会員なのですが、今月は都合によりオペラシティに振り替えていただきました。
しかし、せっかく振り替えてもらっておきながら、こういうのもなんですが、やっぱりオペラシティのホールでマーラーをやるのは無理、あるいは無謀ではないかと思いました。
収容人数でいえば、オペラシティが約1600人にたいして、サントリーホール約2000人で、8割程度ですが、ホール全体の容積でいえば半分ぐらいないのではないでしょうか。そこで、サントリーホールと同じように16-14-12-10-8のフル編成でマーラーをやれば、音があふれかえってしまうのは当然です。
ピアノのところがフォルテに聞こえ、フォルテはフォルテシモに、フォルテシモはもはや音の洪水でしかありません。第4楽章でも、やっぱり音が大きすぎる感じで、なかなか退嬰的な甘美さが出てきません。
まあ、こうなることは分かってはいたものの、別の予定が入ってしまいやむをえず振り替えたのですが、やっぱり、サントリーで聴きたかった、というのが正直な感想です。
前半、モーツァルトのフルート&ハープ協は、東フィル・メンバーの斉藤和志氏(フルート)と田島緑さん(ハープ)が登場。普段、オケの後ろの方で、音的にも目立たない存在のハープの魅力を発揮というところですが、オケの方がやや音が硬く、もう少しモーツァルトらしく、ふわっとしたふくらみがほしかった感じです。
【演奏会情報】 東京フィルハーモニー交響楽団第54回オペラシティ定期演奏会
指揮:コンスタンティン・トリンクス/フルート:斉藤和志/ハープ:田島緑/コンサートマスター:青木高志/会場:東京オペラシティ コンサートホール/開演:2010年5月20日 午後7時