ギリシャ財政不安から始まった世界的な金融不安。一時は、EUのギリシャ支援策が決まって安定したかに見えましたが、ふたたび世界的に株安に。NY株は一時1万ドル割れ、東京でも終値で1万円を割り込んでしまいました。
他方、外為市場ではドル安、ユーロ安がすすみ、1ドル=89円台に。ユーロはちょっと戻して1ユーロ=112円台。新MEGAを買うなら、今がチャンスかも。(^_^;)
さて、これからどうなりますやら…。
東証:終値245円安の9784円 年初来安値を更新:毎日新聞
NY株、一時1万ドル割れ 欧州でも全面安:日本経済新聞
外為17時 円、3日続伸し89円台後半 対ユーロは反発し112円台:日本経済新聞
東証:終値245円安の9784円 年初来安値を更新
[毎日新聞 2010年5月21日 21時56分 更新:5月21日 22時59分]
欧州の信用不安を発端にした欧米株価の下落と急激な円高などを背景に、21日の東京株式市場は大幅に続落、日経平均株価の終値は前日比245円77銭安の9784円54銭となり、年初来安値を更新した。終値で1万円の大台を割り込んだのは2月10日以来、約3カ月ぶり。株価水準はドバイショック直後の昨年12月2日(9608円94銭)以来約5カ月半ぶりの低さとなった。東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比18.46ポイント安の879.69。
21日の欧州市場でも英独仏の株価指数が軒並み前日終値比1%以上下げており、20日にダウ工業株30種平均が1万ドルの大台割れ目前まで下落したニューヨーク株式市場も含めて、世界的な株安の連鎖に歯止めがかからない状態だ。
前日のニューヨーク株式市場でダウが急落したことを受けて、21日の東京市場では、投資家のリスク回避の動きが拡大。20日の外国為替市場で、円が対ユーロで1ユーロ=109円台と8年半ぶりの円高・ユーロ安水準になり、対ドルでも1ドル=88円まで円高が進行したことも影響。業績腰折れへの懸念から自動車や電機などの輸出関連銘柄を中心に売りが殺到、ホンダや日産自動車、パナソニックなどの大手メーカーの株価が軒並み年初来安値をつけた。
一方、21日の東京外国為替市場は、相対的に「安全通貨」とされる円を買う動きが拡大。円相場は対ドルで、東京市場としては約3カ月ぶりに1ドル=90円台を割りこむ円高水準を記録した。午後5時現在は前日午後5時比1円49銭円高・ドル安の1ドル=89円88?89銭。対ユーロでは1円14銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円34?38銭。【大久保渉、伊藤絵理子】
NY株、一時1万ドル割れ 欧州でも全面安―投資家のリスク回避続く
[日本経済新聞 2010/5/21 22:48]
【ニューヨーク=米州総局】21日午前のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は続落。一時、約2週間ぶりに1万ドルの大台を割り込んだ。欧州の財政危機をきっかけに世界的な株安が続いていることを嫌気した売りが先行している。世界的な景気動向を反映しやすいハイテク株の下げが目立つ。
一方、21日の欧州株式市場では投資家がリスク資産から資金を引き揚げる動きが続き、英独仏株がそろって大幅下落している。ロンドン市場では英FTSE100種総合株価指数が一時、昨年11月以来約6カ月ぶりに5000の大台を割り込んだ。ドイツ株式指数(DAX)の下落率は一時3%を超えた。
外為17時 円、3日続伸し89円台後半 対ユーロは反発し112円台
[日本経済新聞 2010/5/21 17:28]
21日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に3日続伸した。17時時点では前日の同時点に比べ1円46銭の円高・ドル安の1ドル=89円91?94銭近辺で推移している。国内外の株安を背景に投資家がリスクをとりにくくなるとの見方から高金利通貨などを売って、円を買う動きが優勢だった。米長期金利が低下し日米金利差が縮小したことも円買い・ドル売り要因となった。
一方で、国内輸入企業や海外投資家の円売り・ドル買いも入った。一時円は90円49銭近辺まで伸び悩んだ。
16時過ぎに日銀の白川方明総裁が金融決定会合後の記者会見で、欧州問題について「不確実性の高まりが日本経済へ与える影響は限定的」との認識を示した。相場への影響は限られた。
9?17時の円の高値は89円77銭近辺で、値幅は72銭の大きさだった。
円は対ユーロで反発した。17時時点で同99銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=112円49?54銭近辺で推移している。アジア株式相場がおおむね軟調で投資家がリスクをとりにくくなるとの見方が拡大。円買い・ユーロ売りが広がった。ただ、前日の海外市場で急ピッチでユーロ安が進んだため、海外短期筋を中心にユーロ買いも入った。円は一時下げに転じ、114円40銭近辺まで売られた。
ユーロは対ドルで続伸した。17時時点は同0.0093ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.2510?13ドル近辺で推移している。市場の一部で欧州中央銀行(ECB)のユーロ買い介入が根強く、ユーロの売り持ちを解消するユーロ買いが優勢だった。ユーロが上昇した場面では個人投資家や短期筋のユーロ売りが出て、荒い値動きとなった。