今度はスペイン 東証終値9459円に

ギリシャの財政不安に続いて、スペインの貯蓄銀行が不良債権をかかえて公的管理下に置かれたことから、ふたたびヨーロッパからの信用不安が広がっています。

東証終値は9459円89銭で298円51銭安。昨年11月の水準まで下落。ユーロは、1ユーロ=109円で8年ぶりのユーロ安。さて、明日以降、どうなりますやら…。

東証終値、半年ぶり9500円割れ 5営業日連続で下落:朝日新聞
欧州株は大幅下落、大手銀行株など売られる 北朝鮮情勢も警戒:日本経済新聞
ユーロ、一時108円台 ロンドンで8年半ぶり安値:共同通信

東証終値、半年ぶり9500円割れ 5営業日連続で下落

[asahi.com 2010年5月25日21時55分]

 25日の東京株式市場は、日経平均株価が約半年ぶりに9500円を割った。スペインの貯蓄銀行が中央銀行の管理下に入ったことで欧州金融不安が再燃したことに加え、朝鮮半島で政治的緊張が高まったことも、資金を株から、より安全とされる債券に移す後押しになった。その後取引が始まったアジアや欧州の株式市場も下落しており、世界同時株安に歯止めがかからなくなっている。
 日経平均の終値は前日より298円51銭安い9459円89銭。昨年11月17?24日以来となる、5営業日連続で下落した。この日一時、対ユーロで約8年半ぶりの円高水準となり、精密機器や電気機器など輸出関連株が値下がりした。
 一方、東京債券市場では日本国債が買われる動きが加速。長期金利の代表的な指標である新発10年物国債の流通利回りの終値は年1.190%と、ほぼ1年5カ月ぶりの低水準(債券価格は高水準)になった。

欧州株は大幅下落、大手銀行株など売られる 北朝鮮情勢も警戒

[日本経済新聞 2010/5/25 20:40]

 【ロンドン=石井一乗】アジア株の下落の流れを引き継いだ25日の欧州株式相場は大幅に下落して推移している。スペインの貯蓄銀行の経営不安をきっかけとする金融不安の再燃懸念で大手銀行株などが軒並み売られているほか、北朝鮮情勢に対する警戒感も加わり、全面安の展開となっている。
 英FTSE100種総合株価指数やドイツ株式指数(DAX)の前日終値に比べた下落幅はそれぞれ一時3%を超えたほか、仏CAC40指数の下落幅は一時4%に達した。スペインの株価指数も一時5%下落したほか、ギリシャやポルトガル、イタリア株も急落している。

ユーロ、一時108円台 ロンドンで8年半ぶり安値

[2010/05/25 22:02 共同通信]

 【ロンドン共同】25日のロンドン外国為替市場で、ユーロが対円で一時、1ユーロ=108円83銭を付け、2001年11月下旬以来、8年半ぶりの安値を記録した。ユーロは対ドルでも売られた。
 ギリシャの財政危機や、スペインの貯蓄銀行が多額の不良資産を抱えて公的管理下に先週置かれたことで、欧州の銀行経営への不透明感が強まり、ロンドンなど欧州の主要市場で株価指数が軒並み下落、ユーロ売りが膨らんだ。円は対ドルでも上昇し、1ドル=89円台で推移した。
 正午現在は、前日比1円05銭円高ドル安の1ドル=89円35?45銭。ユーロは1ユーロ=1.2195?205ドル、109円05?10銭。
 邦銀筋によると、ギリシャなど南欧諸国の国債を大量保有している欧州の銀行に格下げの観測が浮上。ユーロ導入国の緊縮財政で欧州経済が失速することへの懸念も重しとなっており、ユーロから円に資金をシフトする動きが続いたという。

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