今期から新日本フィルの定期はサントリー・シリーズに変更。ということで、2日、早速サントリーホールに行ってきました。
- ブルックナー:4つの管弦楽小品
- Moderato
- Andante
- Andante con moto
- March in D minor
- 望月京:ニグレド
- ツェムリンスキー:叙情交響曲 op.18
最初のブルックナーの「4つの管弦楽小品」(正確には「3つの管弦楽曲と行進曲」)は、ブルックナー30歳代のときの習作。まだほとんどブルックナーらしいところもほとんど出てきません。わずかにブルックナーらしさを感じさせるのは、第3曲の、ほんと一番最後の音と、4曲目の行進曲に多少それらしいところがあるくらいです。もしブルックナーがこのままシューマンかメンデルスゾーン風の作曲をしていたら、おそらく残らなかったでしょうね。(^_^;)
2曲目は、新日本フィルの委嘱作品。ただ、僕の苦手なタイプの現代曲でした。
最後、ツェムリンスキーの曲は、男女のソリストの歌に導かれて、音楽が展開していく作品です。プログラム解説では、「相聞歌のように」と書かれていましたが、相聞歌とはちょっと違うような感じ…。男声の方はそれなりに音楽に合っていましたが、女声の方はちょっと雰囲気に合わなかったというか、なんというか…。
また、この日のオケは、あちこちで細かいミスがあって、なんかツメが甘かったような気もしました。
それにしても、この日のサントリーホールはかなりガラガラ。プログラムが地味過ぎたということもあるでしょうし、今シーズンから新日本フィルの定期はサントリー・シリーズとトリフォニー・シリーズのあいだでも振り替えが可能になったこともあるかも知れません(今月のトリフォニーは、ヴェルディの「レクイエム」ですからね)。さらに定期の料金が実質的に値上げになったことも影響しているのでしょうか。ちょっと心配です。
【演奏会情報】 新日本フィルハーモニー交響楽団 第466回サントリー定期演奏会
指揮:クリスティアン・アルミンク/ソプラノ:カリーネ・ババジャニアン/バリトン:トーマス・モール/会場:サントリーホール/開演:2010年9月2日(木)午後7時15分