今シーズンから日フィル定期は、サントリーの1階席に移動。最後列から3列目ですが、それでも2階のRDやLDに比べると、オケとの距離がぐっと近くなった感じです。音も、2階席だとホール中に響き渡った音が聞こえるという感じだったのが、もっとストレートに響いてくる感じで、ちょっと新鮮でした。(^_^;)
- チャイコフスキー:バレエ組曲《白鳥の湖》より
- プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
- プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 op.100
プロコフィエフの5番は、ちょっと不思議な響きのある作品ですが、そのぼあ〜っとしたふくらみが見事に演奏されていました。ゲルギエフ&ロンドン響のプロコフィエフは、かなり固い感じなんですが、あれよりはずっとソフトで、聞きやすかったです。(^_^;)
プログラムの解説には、第2楽章は「クラリネットのソロが躍動する軽快なスケルツォ」と書かれていますが、冒頭の、クラリネットのソロが始まる前の序奏部分を聴くと、それが単純な「軽快なスケルツォ」でないことが分かります。そういうこの曲の多面性がよく分かりました。
ラザレフは、最後、振り終わった瞬間に思わずよろけてましたが、まあ、それぐらいの熱演でした。(^_^)v
最初は、組曲「白鳥の湖」から、No.1「情景」、No.2「ワルツ」、No.3「4羽の白鳥の踊り」、No.5「チャールダシュ」の4曲。ラザレフの「4羽の白鳥の踊り」は、以前にアンコールで聴いたことがありましたが、そのときはラザレフ自身が指揮台の上でくねくねと踊ってみせるような、ちょっと滑稽な演奏でしたが、それにたいして今回は真面目?な演奏でした。(^_^;)
上原彩子さんは、3人目のお子さんを妊娠中。かなりお腹も大きくなっていましたが、プロコフィエフのピアノ協をダカダカと弾きまくっておられました。
アンコールは、プロコフィエフ:オペラ『戦争と平和』から「ワルツ」。ヴァイオリン・パートがかなり繊細な音を見事に奏でていました。
ということで、日フィルの新シーズンはお客さんの入りもよく、かなりの好スタートをきったようです。