米軍普天間基地の移設先となっている沖縄・名護市の市議会議員選挙。基地移設に反対する稲嶺市長を支持する候補者16人が当選し、議会過半数(定数27)を占めました。基地移設反対の意志がさらに明確に示されたと言えます。
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名護市議選 普天間移設反対の市長派が過半数 :朝日新聞
名護市議選 市長派が過半数:NHKニュース
名護市議選 普天間移設反対の市長派が過半数
[asahi.com 2010年9月13日1時22分]
米軍普天間飛行場の移設先とされる沖縄県名護市の市議会議員選挙(定数27)が12日、投開票され、同市辺野古への移設に反対する稲嶺進市長を支持する当選者が過半数を占めた。当選したのは市長派が16人、反市長派が11人。改選前は少数与党だった稲嶺市長側が大差で勝利したことで、辺野古移設はさらに困難になった。
市議選には市長派18人、反市長派17人、その他2人の計37人が立候補。市政与党が多数を確保できるかどうかが焦点だった。普天間問題では、市長派、反市長派とも賛否双方の票を確保するために、態度を明確にしない候補が大半だった。
名護市議選 市長派が過半数
[NHKニュース 9月13日 1時47分]
任期満了に伴う沖縄県名護市の市議会議員選挙の投票が12日に行われ、アメリカ軍の普天間基地の移設に反対する稲嶺進市長を支持する議員が、議会の過半数を占めました。
任期満了に伴う沖縄県名護市の市議会議員選挙には、27人の定員に対して37人が立候補し、12日、投票が行われました。開票の結果、稲嶺進市長を支持する議員は、選挙前の12人より4人多い16人となり、過半数を占めました。一方、稲嶺市長と距離を置く議員は、選挙前の12人より1人少ない11人にとどまりました。沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐっては、日米両政府が名護市辺野古の沿岸部を埋め立てて、滑走路などの代替施設を建設することで合意していますが、移設に反対する稲嶺市長を支持する議員が、名護市議会の過半数を占めたことで、政府は、この問題でいっそう難しい対応を迫られることになりそうです。
沖縄県名護市の稲嶺進市長は、名護市役所で記者団に対し「辺野古の海にも陸にも新しい基地を造らせませんと、名護市民の皆さんに示していただいた。これまでも、『移設はダメだと信念を持って貫き通す』と私は言ってきたが、市議会で過半数の応援団ができたことで、政府に対しても堂々と自信を持って言える環境が整った」と述べました。
名護市議会議員選挙で普天間基地の移設に反対する稲嶺市長を支持する議員が過半数を占めたことについて、政府内では、名護市辺野古への移設がいっそう難しくなったという見方が出ています。政府としては、選挙結果を詳しく分析し、今回の結果が沖縄県の対応や県内の世論にどのような影響を与えるのか、慎重に見極めたいとしています。そして、当面は、先週再開した沖縄政策協議会などを通じて、沖縄側との信頼関係の構築に努め、地元の理解を得られるよう粘り強く働きかけていくことにしています。
一方、名護市議会議員選挙の結果について、自民党では「移設反対を主張する稲嶺市長に同調する意見が市議会でも過半数を占めたことで、名護市の沿岸部への移設はいっそう難しくなったと言わざるをえない。こうした事態を招いた政府・与党の責任は、きわめて重い」という意見が出ています。
開票結果は、名護市選挙管理委員会のページから↓。
共産党の具志堅トオルは1121票を獲得し、9位で2期目の当選を果たしました。