今週の「九条の会」(10月29日まで)

全国の草の根でがんばっている「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースの山の中から拾い集めています。俳句・川柳を集めたり、「平和おどり」を復活させたり、旧海軍飛行場跡地を訪ねたり、各地の「九条の会」のとりくみは多彩です。

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民主党の企業献金再開 実は財界からの働きかけ

民主党が、小沢前幹事長の違法献金疑惑をうけて「自粛」を決めていた企業献金を再開することに決めたそうな。

とっとと公約を取り下げる民主党も見下げたものだが、朝日新聞によれば、実はこの方針変更の背景には財界からの働きかけがあったという。つまり、財界としては、政権党である民主党になんとかヒモをつけたい訳だ。そこで民主党も、堂々といただきましょうということになったのだろう。

民主党:企業献金の受け入れ一部再開へ:毎日新聞
民主、企業・団体献金を受領へ 自粛から一転、再開:朝日新聞
民主の献金解除を歓迎=経団連会長:時事通信

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住居費が生活を圧迫する

今日の「日本経済新聞」夕刊に載っていた記事。政府の「全国消費実態調査」による記事なのですが、なかなかおもしろいところに着目しています。すなわち、若者の支出にしめる住居費の割合が非常に高くなっていて、それが生活を圧迫しているというのです。

30歳未満単身勤労者の支出構成(「日本経済新聞」2010年10月27日夕刊)

生活費にしめる食費の割合はエンゲル係数といわれ、貧困世帯ほどエンゲル係数が高いというのは有名ですが、日本の場合は、食費の割合は減っているものの、住居費の割合がそれ以上に大きくなっています。

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脇田晴子さんが文化勲章を受章

今日、2010年度の文化勲章受章者が発表されましたが、そのなかに日本中世史の脇田晴子さんのお名前がありました。おめでとうございます。

蜷川幸雄、三宅一生氏に文化勲章…ノーベル組も:読売新聞
文化勲章受章者・文化功労者:主な業績:毎日新聞

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おいらの耳がだめなのか? 都響第705回定期演奏会

都響定期Bシリーズ(2010年10月25日)

11月のイベント準備でヘロヘロの毎日。さすがに今日はもう無理かと一度は諦めたのですが、6時半には仕事が一段落してしまったのと頭痛がひどくなってこれ以上仕事をする気力をなくしてしまったので、「洪水よ、わが亡き後に来たれ」とばかりにサントリーホールへ急行。ブルックナーとなれば、やっぱり聴かずにはいられません。(^_^;)

  • エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
  • ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 “ロマンティック” 1878-80年 ノヴァーク版第2稿

とはいえ、到着したときにはすでに1曲目が始まっていて、第3楽章からの立ち見になりました。

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読売新聞「時代の証言者」に不破さん登場

読売新聞に連載されている「時代の証言者」で、来月から日本共産党前議長・元衆議院議員の不破哲三氏の連載が始まるそうです。

5年前には新潮社から『私の戦後60年』を出版した不破さんですが、こんどは読売新聞に登場するとは!! どちらも、いわゆる保守派のメディア。そこから、共産党幹部の本やインタビューが出るというのは面白い現象ですねぇ〜

「読売」連載に不破氏登場/来月から30回 「時代の証言者」:しんぶん赤旗

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さすが尾高さん、お見事でした

日フィル第624回定期演奏会(2010年10月22日)

金曜日は日フィルの定期演奏会でサントリーホールへ。僕の好みからいうと、1回券ならおそらく選ばないようなプログラムですが、そういう曲も聴けるというのが定期会員の面白みです。

  • オネゲル:交響詩《夏の牧歌》
  • ラヴェル:バレエ組曲《マ・メール・ロワ》
  • ウォルトン:オラトリオ《ベルシャザールの饗宴》

日フィルがフランスもの…?! というと、一昔前ならキワモノか怖いもの見たさ(聴きたさ?)という感じでしたが、いまの日フィルは違います。尾高さんのていねいな指揮ぶりもありますが、弱音のところまで弦がきれいな、柔らかい音を響かせていました。お見事!! という感じでした。

さらに素晴らしかったのが、後半の「ベルシャザールの饗宴」。

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喜納昌吉氏はどうして「日米合意尊重」に方針変更してまで知事選立候補にこだわるのか?

沖縄県知事選をめぐって、民主党沖縄県連のゴタゴタが続いている。普天間基地の辺野古沖移設を決めた「日米合意」を堅持する民主党本部にたいして、県連代表の喜納昌吉氏が「日米合意を尊重する」ことを認めた上で喜納氏自身か国民新党・下地氏の出馬承認を求めたという。

民主党沖縄県連の方針は、辺野古移設は「不可能」というもの。それを一方的に変更してまで、どうして喜納氏は、独自候補の擁立(あるいは自分自身の立候補)にこだわるのか?

県知事選 喜納・岡田会談 民主、自主投票へ:琉球新報
下地氏か喜納氏擁立 県知事選独自候補:琉球新報
山内氏、民主離党へ 知事選方針 県連に反発:琉球新報
喜納昌吉元参議院議員が沖縄知事選に意欲:日刊スポーツ

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『議会と自治体』11月号

『議会と自治体』2010年11月号

日本共産党が発行する『議会と自治体』11月号が届いたので、早速パラパラと読んでみました。

1つは、金子邦彦「民主党政権下の地方政治の特徴と課題」。先頃ひらかれた共産党の第2回中央委員会総会で、民主党政権の「地域主権改革」の危険性が指摘されましたが、それを具体的に解明した論文です。

しかし、それはさておき、読み物としておもしろかったのは、「地方議員活動とHP・ブログの可能性」という特集です。

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奄美大島で豪雨

奄美大島で1日で600ミリを超える大雨が降り、あちこちで大きな被害が出ているようです。

テレビカメラが現地に入り始めたようですが、新聞記事では、「朝日新聞」夕刊に載っていた朝日新聞奄美支局長・斎藤徹記者の記事が、20日朝から取材に入った様子を「私」という一人称も使いながら描いていて、みずから体験した豪雨の恐ろしさをリアルに伝えています。

取り残されたお年寄りら、体震わせうめき声 奄美豪雨:朝日新聞

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EU 独自財源として金融課税?

EUで、国際金融取引税あるいは金融活動税を創設する動きが。

出発点は独自財源を確保するためのもの。でも、課税のためには国際的な金融取引そのものや金融活動そのものを把握する必要が生まれ、そこから投機的な資金活動にたいする規制の道も開けるかも知れません。そうなったら、おもしろいんですけどね。

欧州委、独自財源「EU税」創設を正式提案:日本経済新聞
欧州委が「金融活動税」草案、3兆円弱見込む:読売新聞

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支援の必要な子どもたちなのだから

今日の「読売新聞」夕刊のトップを飾っていた、ちょっとショッキングな記事。

アスペルガー、高次機能障害、多動性障害、学習障害、等々。かつては「問題児」で片づけられていたものが実は発達障害だったことが分かってきたことで、特別支援学校の児童・生徒数が増えているにもかかわらず、学校施設が追いつかないのが原因。それにしても、廊下を仕切って教室に使っているというのはあんまり。

どの子にも、それぞれの能力と条件にあった最良の教育を提供するのは政治の責任なのだから。

特別支援学校、教室不足が深刻に:読売新聞

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マルクスの市場価値論

高橋勉『市場と恐慌』(法律文化社)

高橋勉『市場と恐慌』(法律文化社、2009年)を読み始めた。『季刊・経済理論』第47巻第3号(2010年10月、桜井書店)では、長島誠一氏が詳しい書評を書かれているが、なかなかの理論作品であることは間違いない。

まだ第1部「市場メカニズムに関する基礎的考察」の第2章までしか読んでいない。第1章で、投下労働を基準とした均衡が成り立っている場合には使用価値での部門間均衡が成り立つが、投下資本を基準とした均衡、投下自己資本を基準とした均衡では、均衡水準が動くので、使用価値での部門間均衡が崩れることが明らかにされている。投下自己資本を基準とした均衡というのが新しい議論なのだが、まだよく分からないところもある。いずれにせよ、生産価格が成り立つようになると、使用価値での部門間均衡が崩れ、そのことが資本主義の不均衡の一番根底にある不均衡ではないかという議論は、よく分かる。

しかし第2章でマルクスの市場価値論について著者が論じたもののを読んでいると、いろいろと疑問になるところが出てきた。それで、あらためて『資本論』を読み返してみた。自分でもまだも整理できていないが、とりあえずのメモとして、気づいたことなどを書いておく。

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ああ、至福のブルックナー

読売日響第497回定期演奏会(2010年10月16日)

昨日に続き、本日は読響の定期演奏会でサントリーホールへ。ミスターSこと、スクロヴァチェフスキの指揮によるシューベルト&ブルックナーの7番&7番です。

  • シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D.759 〈未完成〉
  • ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107

前半、12-10-8-6-4の編成で始まった「未完成」は、出足から柔らかく、ふっくらとした弦の音色に引き込まれてしまいました。今日はブルックナーを期待して聴きに来たのですが、こんな見事な「未完成」は初めて。感動してしまいました。

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N響×ネルロ・サンティ×アイーダ

NHK交響楽団10月定期公演Aプログラム(2010年10月15日)

11月のイベントの準備でテンテコ舞いで、連日、ノー味噌がツンツルテンになりそうな状況のなか、終業時刻になるとともに職場を抜け出し、NHKホールへ。6時開演ぎりぎりに、なんとか滑り込みました。

 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」(全曲、演奏会形式)

指揮はイタリア出身の大御所ネルロ・サンティ。「アイーダ」全曲を暗譜で振るのだからたいしたもんです。

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「自分が好き」 高校生では26%

子ども調査「今の自分が好きだ」

国立青少年教育振興機構の調査で、「いまの自分が好きだ」と答えた子どもの割合が、高校生で26.4%と約4人に1人にとどまっていることが明らかになった。「いまの自分が好きだ」というのは、いわゆる自己肯定感といわれるもの。小学5年では57.1%が「いまの自分が好きだ」と答えているのにくらべ、中学、高校と成長するにつれて下がっていく。

青少年調査:小中高生、成長とともに自己肯定感低下――青少年教育振興機構:毎日新聞

大もとの調査はこちら。↓

「青少年の体験活動等と自立に関する実態調査」(2009年度調査)報告書:国立青少年教育振興機構

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若い男女の収入格差はなくなった、というが…

30歳未満の若年勤労世帯の可処分所得(月額)(「日本経済新聞」2010年10月14日)

「日本経済新聞」の本日1面トップのニュース。総務省の調査で、30歳未満の単身者世帯の可処分所得で、女性の平均額が男性の平均額を上回ったという。「日経」は、手回しよく「日本の男女の賃金格差も転換点を迎えつつある」とコメントしているが、それはいささか気が早すぎるというものだ。

男女逆転の背景に、女性の可処分所得が伸び続けているという重要な趨勢があることはもちろんだ。しかし、昨年逆転した一番の理由が男性の可処分所得の減少にあることは、グラフを一見すれば明らか。5年ごとの調査なので、この5年間の若年男性の賃金水準がいかに大きく下落したか、ということの方が問題ではないだろうか。

若い女性の収入、男性抜く 介護分野などで賃金上向き:日本経済新聞

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