仕事の関係で、うまい見出しのフレーズが思い浮かばず、ずうっと頭を絞って、もうな〜んも思いつかん、脳みそツンツルテン…。( ̄○ ̄)
ということで、気分転換に買ってきたもの。シカゴの街を元気よく駆け巡る女性探偵V・I・ウォーショースキー(個人的には、映画化されたときのように「ウォシャウスキー」という呼び方のほうが好きなんですが)の生みの親、サラ・パレツキーの自伝的エッセー『沈黙の時代に書くということ』(早川書房)とウォーショースキー・シリーズの最新作『ミッドナイト・ララバイ』(ハヤカワ文庫)です。
『沈黙の時代に…』というのは、「ポスト9・11を生きる作家の選択」というサブタイトルが示すとおり、9・11事件のあと「愛国者法」が支配する時代にどう立ち向かうかというパレツキーの姿勢を表しています。
原著は2007年に出版されたものですが、邦訳には、書き下ろしの「日本版に寄せて 拷問とスピーチと沈黙」が加えられています。彼女の書いたものを読めば、彼女が筋金入りのデモクラッツであることはすぐに分かりますが、この、オバマ政権誕生後に書かれた「日本版に寄せて」からは、オバマ大統領誕生を喜ぶパレツキーやシカゴ市民の気持ちが伝わってきます。
しかし、それと同時に、アメリカで、普通に、自分に恥じることなく、自分と他人を貶めることもなく、無力感と絶望に打ちのめされることもなく生きることの難しさも書かれていて、あらためてアメリカという国について考えさせられます。