ああ、至福のブルックナー

読売日響第497回定期演奏会(2010年10月16日)

昨日に続き、本日は読響の定期演奏会でサントリーホールへ。ミスターSこと、スクロヴァチェフスキの指揮によるシューベルト&ブルックナーの7番&7番です。

  • シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D.759 〈未完成〉
  • ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107

前半、12-10-8-6-4の編成で始まった「未完成」は、出足から柔らかく、ふっくらとした弦の音色に引き込まれてしまいました。今日はブルックナーを期待して聴きに来たのですが、こんな見事な「未完成」は初めて。感動してしまいました。

後半ブルックナーは、もちろん16-14-12-10-8の編成。トランペットの音がひっくり返ったとか、ホルンがちょい不安定だったとか、クラリネットの音がささくれ立っていたとか、いろいろ突っ込みどころはありましたが、それでも、ブルックナーがこの作品に込めたものはこれだと目の前で展開して見せられたような、ほんとに納得させられる堂々たる演奏。ラストに近づくにつれて、この至福の時間がもうすぐ終わってしまうのかと思って悲しくなるぐらいで、1時間あまりの曲があっという間に終わってしまいました。

御年87歳のスクロヴァチェフスキ氏、桂冠名誉指揮者となって来演は年1回となってしまいましたが、まだまだお元気です。次回お会いできるのは2012年3月、ショスタコーヴィチ交響曲第1番とブルックナーの3番。楽しみです。

【関連ブログ】
東条碩夫のコンサート日記 10・16(土)スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団 ブルックナーの第7交響曲 他

【演奏会情報】 読売日響第497回定期演奏会
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン/会場:サントリーホール/開演:2010年10月16日 午後6時

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