小沢一郎・民主党元代表が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」が昨年7月、政治団体「改革フォーラム21」から3億7千万円の寄付を受け、それを小沢氏の資金管理団体「陸山会」に寄付していたことが判明。
問題が2点。
- 政治資金規正法は、政党や政治資金団体以外の政治団体が、同一の政治団体へ年間5000万円を超える寄付をしてはならないとしている。それをごまかすために、いったん民主党支部に寄付して、そこから陸山会へ資金動かしたのではないかという疑惑。
- 「改革フォーラム21」の資金は、旧新生党が解散したときに寄付したもの。それらの多くは政党助成金。もとをたどれば私たちの税金。それが新生党の政治資金→「改革フォーラム21」→民主党支部→陸山会と流れて、まんまと小沢氏の政治資金に化けてしまった。
こんなこと、許せますか?
小沢氏支部へ寄付3億7千万円、翌日に陸山会へ:読売新聞
小沢氏側に3億7千万円寄付 新生党資金の団体から:東京新聞
小沢氏支部へ寄付3億7千万円、翌日に陸山会へ
[2010年11月26日14時42分 読売新聞]
民主党の小沢一郎元代表(68)が代表を務める民主党岩手県第4区総支部が衆院選前の昨年7月下旬、旧新生党の資金がプールされている政治団体「改革フォーラム21」(東京都千代田区)から3億7000万円の寄付を受けていた問題で、同支部は寄付を受けた翌日、小沢氏の資金管理団体「陸山会」(港区)に同額を寄付していたことが分かった。
政治資金規正法は、政党や政治資金団体以外の政治団体が、同一の政治団体へ年間5000万円を超える寄付をしてはならないと規定。改革フォーラムから陸山会に直接寄付すると、この規定に抵触するため、同支部を迂回(うかい)させた可能性がある。
岩手県選挙管理委員会が26日公開した昨年分の政治資金収支報告書によると、改革フォーラムが同支部に3億7000万円を寄付したのは、衆院が解散された昨年7月21日。同支部が陸山会に同額を寄付したのは、翌22日だった。昨年10月まで改革フォーラムの会計責任者を務めた平野貞夫元参院議員(74)によると、改革フォーラムから同支部への寄付は、民主党の衆院選候補者に配るための資金だったという。
小沢氏側に3億7千万円寄付 新生党資金の団体から
[東京新聞 2010年11月26日 13時20分]
小沢一郎民主党元代表が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」が昨年7月、小沢氏と関係の深い政治団体「改革フォーラム21」から3億7千万円の寄付を受け、それを小沢氏の資金管理団体「陸山会」に寄付していたことが26日、公表された政治資金収支報告書で分かった。
改革フォーラム21の資金は、小沢氏らが結成した新生党が解散した際の寄付金が中心で、政党資金の使途の在り方について議論も出そうだ。
報告書によると、第4区総支部は昨年7月21日、改革フォーラム21から3億7千万円の寄付を受け、翌22日に陸山会に同額を寄付していた。21日は衆院の解散日だったことから、選挙資金として使われたとみられる。
改革フォーラム21は、小沢氏が自民党時代に率いた政策集団が届け出た団体で、2008年の残高は約6億9千万円。新生党が解散した1994年に、党本部などが寄付した計約9億2千万円が主な原資だが、この中には国から交付された立法事務費も含まれていた。
小沢一郎事務所は取材に「政治資金規正法に基づき適正に処理しており、収支報告書の通りでございます」と回答した。(共同)