河合信和『ヒトの進化 700万年史』(ちくま新書、2010年12月)
人類の起源が300万年前とか400万年前あたりまで遡っていたころまでは、ある程度追っかけていたのですが、21世紀に入って、人類の起源は700万年前にまで遡るようになっていたんですねえ。知りませんでした。
現在では、同時期に複数の人類の種が生きていたことが明らかになっていて、昔のように猿人→原人→旧人→新人という単線的な進化図式は成り立たなくなっています。しかし、その分、進化系統樹は複雑になり、覚えにくくなった……ということです。(^_^;)
ということで、こちらが、本書4ページに掲載された現在の人類の進化系統樹。
著者・河合信和氏は科学ジャーナリスト。新しい人類化石から新しい種を考えたりするあたりの根拠がどうなっているのか、いまひとつよく分からないところもありますが、現在の人類進化の歴史が、古い人類化石の発見史と重ねながら紹介されているので、おもしろく読めます。(^_^)v
【書誌情報】
著者:河合信和(かわい・のぶかず)/書名:ヒトの進化 七〇〇万年史(ちくま新書879)/出版社:筑摩書房/発行:2010年12月/定価:本体860円+税/ISBN978-4-480-06584-1