年の瀬だからって、なにも連日「第九」を聞きに行かなくったって…、とつっこまれそうですが、今日は読響の「第九」コンサートで、またもやサントリーホールへ。
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 〈合唱付き〉
指揮はヒュー・ウルフ。ソリストはソプラノ木下美穂子、メゾ・ソプラノ林美智子、テノール高橋淳、バリトン与那城敬の各氏、合唱は新国立劇場合唱団でした。ヒュー・ウルフの元気いっぱいの指揮ぶりもよかったのですが、合唱はうまいし、ソリストも見事で、大変充実した演奏を聴かせていただきました。m(_’_)m
会場に入ると、コントラバスが右手に置かれていました。対抗配置での「第九」は、たぶん初めてです。昨日の日フィルと同じように、合唱団はP席ではなくステージ上でしたが、ソリストは、ステージの最前列。プログラムによれば、ベーレンタイラー版使用とのことでした。
軽快なテンポなのは、インキネン×日フィルと同じですが、今日の方が遙かにダイナミックで情熱的。やっぱり第九はこれくらい盛り上がってくれないと…。第2楽章では、第2バイオリン→ビオラ→チェロ→第1バイオリンと旋律がめぐっていくという、対抗配置ならではのお楽しみもありました。(^^;)
ソリストはいずれもうまかったのですが、とくにソプラノの木下さんが圧倒してました。声量たっぷりで、最高音部でも、2階席最後列までびんびん響いてきました。(^_^)v これは、ソリストの立ち位置がステージ前方だったことも関係あるかも知れませんが。
さらに、新国合唱団がやっぱりうまい! 人数は昨日が150人以上だったのにたいして、今日は80人程度でしたが、さすがプロ。ほんとにうまいですねぇ〜
ということで、苦悩をつきぬけ歓喜へ! というベートーヴェンらしさを堪能してきました。2010年のコンサートも、残すは28日の飯守泰次郎×東京シティフィルの「第九」演奏会を残すのみ。楽しみです。
【関連ブログ】
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【演奏会情報】 第26回富士通 読売日響「第九」コンサート
指揮:ヒュー・ウルフ/ソプラノ:木下美穂子/メゾ・ソプラノ:林美智子/テノール:高橋淳/バリトン:与那城敬/合唱:新国立劇場合唱団/合唱指揮:三澤洋史/コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン/会場:サントリーホール/開演:2010年12月20日 午後7時
なお、本日の演奏は、来週の日曜日(12月26日)の深夜1時50分(つまり27日午前1時50分)から、日テレ地上波で放送されます。