先日のアリス=紗良・オット×飯森範親×東響がいまいちすっきりしなかったので、今日、験直しとばかりに横浜まで足を伸ばして、アリス=紗良・オットさんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。
- メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 op.54
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」
- ショパン:3つのワルツ op.34 「華麗なる円舞曲」
- ショパン:ワルツ 第6番 変イ長調 「子犬」 op.64-1
- ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2
- ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
後半はCDも出ているショパンの作品ですが、前半はメンデルスゾーンにベートーヴェンと、ちょっとこれまでとはイメージが違う作品で、なかなかおもしろかったです。
グリーンのロングドレスに、今日もやっぱり裸足ですたすたとステージに登場。メンデルスゾーンはやや固さが感じられましたが、ベートーヴェンは新しいCDにも収録された作品で、少しのびのびしてきたかな、という感じでした。
後半ショパンはかなりお手の物という感じ? 柔らかいタッチが彼女の魅力です。ただ、最終曲スケルツォは、僕としては、もう少し激しさがほしかったと思いました。
アンコールは、リスト「ラ・カンパネルラ」とベートーヴェン「エリーゼのために」。
それにしても、会場はかなり空席が目立ちました。僕が座った3階席は、後ろ3列は満席なのに、前3列はガラガラ。客席のランクが違うからかも知れませんが、僕がインターネットでチケットを買ったときは、3階で空いている席で、できるだけ前でできるだけセンターに近い席を選んだんですがねぇ…。
しかし、1曲目が終わったところで遅刻してきたお客さんを会場内にいれたのはよいのですが、すでに演奏者がピアノの前に座っているのに、いつまでもお客さんがゾロゾロいくもんだから、アリス=紗良・オットさんが待たされることに。また、前半「ワルトシュタイン」では第1楽章が終わったところで拍手がおこるし、演奏中にペットボトルの蓋を開けた奴がいるし、アンコールの最中には携帯電話が鳴るし…。ほんと、演奏者がかわいそうなぐらいでした。
しかし、彼女の新しいCD(ベートーヴェン:ピアノソナタ第3番、第21番など)は聴いてみる価値ありそうです。(^_^)v
【演奏会情報】 アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル
会場:横浜みなとみらいホール/開演:2011年1月9日 午後2時