普段は女性雑誌はまったく読まない(『女性のひろば』を除いて)のですが、前号(1月22日号)の『婦人公論』から、不破さんの奥さんの上田七加子さん ((よく知られているように、不破さんの本名は上田建二郎。「不破哲三」は、不破さんが労働組合の職員だったときに『前衛』に論文を書くために使ったペンネームです。))の「夫・不破哲三との革命的熱愛人生」が短期集中連載されています。
で、その第2回(2月7日号)に、なんと不破さんが七加子さんに送った手紙が紹介されていました。歴代政府を追及する論理の鋭さや、最近のマルクス研究など理論家で知られる不破さんが、いったいどんなラブレターを送ったのでしょうか。(*^_^*)
不破さんが初めて送った手紙は、こんな書き出しだったそうです。これを書いたとき、不破さんは19歳だったそうです。
現在の君に対する僕の感情がいかなる親交の範疇に属するべきものか、またこれを友情と命名すべきか、恋愛と言うべきか、このことは言うことは困難だし、不必要なことでしょう。確実に言えることは、僕がここに非常な喜びと幸福を感じているということ。ここに活動への新しいエネルギーをくみ取っていること。そして2人で共同して前進できる可能性を信じていることです。
うわわ、初めて告白する手紙に「範疇」なんていう言葉が登場するとは……。実に、不破さんらしいですねぇ。(^_^;)
さらに、1週間後、返事の督促にやってきた不破さんに七加子さんがあれこれ言い訳めいたことをおっしゃったのでしょう。その翌日、ふたたび不破さんが送った手紙は、
君は第1に、僕が君について無知であると言い、僕が君に幻想を抱いていると言い、第2に君、および僕に対してグロテスクな社会的圧力がかかってくるであろうと言い、第3に感情の自然な発展の見通しについて自信が持てないと言う。
そこで第1の問題です。……
第1に、第2に、第3にって、これまた、論文みたいですねぇ〜。女性は、こんな理詰めの手紙をもらって、ときめくものなのでしょうか。あまりに不破さんらしくて、おもわず笑ってしまいました。(^_^;)