神尾真由子×アルブレヒト×読響×ブラームス

読売日響名曲シリーズ(2011年2月19日)

読売日響名曲シリーズ

1月の定期演奏会で、テレビ撮影のために座席が変更になったので、読響さんから招待券をいただき、土曜日、池袋・東京芸術劇場で、神尾真由子さんと読響のコラボを聴いてきました。座席も2階後部席の前のほうという、なかなかよい席をいただきました。

この日のプログラムはブラームス特集。

  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
  • ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73

神尾さんは、真っ赤なビスチェドレスで登場。これまで神尾さんというと、激しい演奏というイメージを持っていたのですが、この日のブラームスは、むしろ情熱をうちに秘めつつ、しっとりとした演奏でした。とくに第2楽章はうっとりするほどの優しさ。

もちろん第3楽章にはいると、音楽は一転、情熱的で激しくなりますが、そこを神尾さんはひたむきに奏で、最後は拍手大喝采でした。

アンコールは、パガニーニ「24のカプリース」から第21番。こちらも、表面的な激しさより、ひたむきに情熱を込める感じの演奏でした。

後半、交響曲第2番は、かなり軽めの演奏。個人的には、もう少し重厚感があったほうが好きなのですが、2番にはこれくらいのほうが合っているのかも知れません。ただ、第1ホルンが、とくに出だしの第1楽章でいささか世俗っぽい音を出していたのが残念でした。

来週のサントリー定期演奏会の、シュポーア特集が楽しみです。

【演奏会情報】 読売日響第180回東京芸術劇場名曲シリーズ
指揮:ゲルト・アルブレヒト/ヴァイオリン:神尾真由子/コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン/会場:東京芸術劇場/開演:2011年2月19日 午後6時

※チラシは、18日の、同じプログラムでのサントリーホール名曲シリーズのものです。

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