国民世論は、衆院解散を求め始めたようだ

「毎日新聞」の世論調査で、早期解散を求める声が60%になる一方で、「解散は急がなくてよい」の回答は9ポイント減で36%になったという。「ねじれ国会」にぐずぐずの民主党政権、政治の行き詰まりはとことんまで行き着いた感があって、国民世論は、いよいよ解散総選挙を求める方向へ動き始めたようだ。

本社世論調査:菅内閣支持19% 「早期解散を」60%:毎日新聞

本社世論調査:菅内閣支持19% 「早期解散を」60%

[毎日新聞 2011年2月20日 21時15分 更新:2月20日 21時53分]

 毎日新聞は19、20日の両日、全国世論調査を実施した。内閣支持率は19%で、菅再改造内閣発足直後の1月に実施した前回調査と比べ10ポイント下がり、09年9月の民主党政権発足以来、初めて2割を割り込んだ。不支持率は60%(前回比11ポイント増)と菅政権では最大。衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」の下で、政策実現の見通しがつかず、次期衆院選を「できるだけ早く行うべきだ」との回答も60%(同)に達し、早期の衆院解散・総選挙を求める声が強まっている。支持率が1割台に急落したことで菅直人首相の政権運営が一段と厳しくなるのは必至だ。

◇比例投票先 自民26%、民主21%

 内閣支持率は、1月の内閣再改造で微増したものの政権浮揚効果は乏しく、わずか1カ月で再改造前の昨年12月(24%)を下回る結果となった。民主党支持層の66%が菅内閣を支持しているが、全体の45%を占める支持政党なし層の支持率は14%にとどまった。
 衆院選の時期については早期解散論が増える一方で、「早く行う必要はない」との回答は前回調査比9ポイント減の36%に減った。今、衆院選が行われた場合の比例代表の投票先を聞いたところ、民主党21%(前回比4ポイント減)、自民党26%(同)といずれも減少。みんなの党が4ポイント上昇の15%となり、有権者の「2大政党」離れと第三極志向も浮き彫りになった。
 民主党のマニフェスト(政権公約)見直し方針には、「全面的に見直すべきだ」が49%、「一部の見直しにとどめるべきだ」が41%に上り、見直し派が計9割に及んだ。「見直す必要はない」は7%だった。民主党支持層では約6割が「一部見直し」とする一方で、支持政党なし層では半数が「全面的な見直し」を求めている。
 民主党は政治資金規正法違反で強制起訴された小沢一郎民主党元代表の処遇について、除籍や離党勧告に次ぐ「党員資格停止」処分とする方針を決めている。世論調査で処分の是非を聞いたところ、「もっと厳しくすべきだ」との回答が42%を占め、「妥当な処分だ」(39%)とほぼ拮抗した。

【追記】

「質問と回答」が出ていましたので、それも貼り付けておきます。

毎日新聞世論調査:質問と回答:毎日新聞

毎日新聞世論調査:質問と回答

毎日新聞 2011年2月21日 東京朝刊

◇全国世論調査の質問と回答

◆菅内閣を支持しますか。
                  全体 前回  男性 女性
支持する              19 (29) 19 19
支持しない             60 (49) 66 55
関心がない             20 (22) 15 25

◇<「支持する」と答えた方に>支持する理由は何ですか。

民主党の首相だから         21 (20) 24 18
指導力に期待できる         2  (5)  1  4
政策に期待できる          16 (10) 15 16
政治のあり方が変わりそうだから   58 (64) 57 59

◇<「支持しない」と答えた方に>支持しない理由は何ですか。

民主党の首相だから         4  (3)  5  3
指導力に期待できない        34 (33) 34 35
政策に期待できない         34 (35) 36 31
政治のあり方が変わりそうにない   27 (29) 25 29

◆どの政党を支持していますか。

民主党               15 (20) 18 13
自民党               20 (21) 21 18
公明党               5  (5)  3  6
みんなの党             8  (6)  9  7
共産党               2  (3)  3  2
社民党               1  (1)  1  1
国民新党              0  (0)  0  0
たちあがれ日本           1  (1)  2  1
新党改革              -  (-)  -  -
新党日本              -  (-)  -  -
その他の政党            1  (0)  1  1
支持政党はない           45 (42) 41 48

◆民主党は、選挙で掲げたマニフェストを見直す方針です。どの程度、見直すべきだと思いますか。

全面的に見直すべきだ        49      48 50
一部の見直しにとどめるべきだ    41      38 44
見直す必要はない          7      11  3

◆政治資金規正法違反で強制起訴された小沢一郎元代表について、民主党は、除籍、離党勧告に次ぐ処分となる党員資格停止にする方針です。この処分についてどう思いますか。

妥当な処分だ            39      30 47
もっと厳しくすべきだ        42      43 42
処分の必要はない          16      24  8

◆衆院議員の任期は、再来年の秋までです。次の衆院選はできるだけ早く行うべきだと思いますか。

できるだけ早く行うべきだ      60 (49) 60 61
早く行う必要はない         36 (45) 39 34

◆もし今、衆院選が行われるとしたら、比例代表でどの政党に投票したいと思いますか。

民主党               21 (25) 24 19
自民党               26 (30) 29 24
公明党               6  (6)  4  7
みんなの党             15 (11) 16 14
共産党               3  (3)  3  3
社民党               2  (1)  2  2
国民新党              0  (0)  0  0
たちあがれ日本           1  (2)  1  1
新党改革              0  (0)  -  0
新党日本              0  (1)  0  -
その他の政党            15 (11) 14 15

◆今年4月に、統一地方選として、地方議会選挙が各地で行われます。お住まいの地域の地方議員を身近に感じていますか、いませんか。

身近に感じている          23      24 23
身近に感じない           74      75 73

◆大阪や名古屋で、知事や市長が自ら代表を務める地域政党を立ち上げ、地方議会選挙に独自の候補者を立てる動きが出ています。こうした手法を支持しますか、しませんか。

支持する              67      70 64
支持しない             26      26 26

◆八百長の存在が明らかになったことを受け、日本相撲協会は、来月大阪で開催を予定していた春場所の中止を決めました。相撲協会の決定をどう思いますか。

疑惑が解明されるまで本場所の中止は当然だ
                  56      57 55
春場所中止はやむを得ないが、5月の夏場所以降は開催すべきだ
                  31      27 35
本場所を中止する必要はない     9      12  6

◆日本相撲協会の放駒理事長は、八百長が行われたのは今回明らかになったケースだけで「過去には一切なかった」と話しています。あなたは、過去にも大相撲で八百長があったと思いますか、思いませんか。

思う                93      95 92
思わない              3       3  4

◆日本相撲協会は現在「伝統のある国技を継承していく」という役割を評価され、税金の優遇を受けられる公益法人に認められています。今後も相撲協会を公益法人として認めていいと思いますか、思いませんか。

思う                31      36 27
思わない              65      61 68

(注)数字は%、小数点以下を四捨五入。0は0.5%未満、-は回答なし。無回答は省略。カッコ内の数字は前回1月14、15日の調査結果。

◇調査の方法

 19、20日の2日間、コンピューターで無作為に選んだ電話番号を使うRDS法で調査。有権者のいる1492世帯から、989人の回答を得た。回答率は66%。

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