フランスだけでなく、在日ロシア大使館も、福島第1原発の放射性物質漏洩の「最悪の事態」を想定して、日本にいるロシア人の退避準備にとりかかった。
「最悪の事態」を回避するために全力をあげるのは当然だけど、そのことと、「最悪の事態」を想定して準備をすることとは別。もし4号機の使用済み核燃料が飛散する事態になったら、20km圏避難、20〜30km圏屋内待機ですまないはず。もし50km圏避難が必要となる事態が想定されるなら、いまのうちから圏内住民に情報伝達し、具体的にどこにどれだけの避難困難者いるかを掌握して、対策を立てるなど、事前にやるべきことはいっぱいある。
残念だが、日本政府がそうした準備にとりかかるべき時期に来ているのではないだろうか。
【放射能漏れ】「最悪の事態想定」 在日露大使館、退避を支援:MSN産経ニュース
「最悪の事態想定」 在日露大使館、退避を支援
[MSN産経ニュース 2011.3.15 19:29]
東京の在日ロシア大使館当局者は15日、東日本大震災に伴う福島第1原発の放射性物質漏えいについて「最悪の事態を想定している」とし、外交官やその家族らの安全確保に全力を挙げる考えを示した。インタファクス通信が伝えた。
大使館当局者は、現在日本に滞在しているロシア人に対し、連絡先を知らせるよう要請。日本政府が避難を指示した福島第1原発周辺からの在日ロシア人の退避を支援するとした。
一方で、ロシア人の日本からの避難については具体的に決まっていないと述べた。(共同)