日本共産党の発行する『議会と自治体』4月号。
巻頭には、今回の大地震・津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の戸羽太市長と中里長門前市長の対談がおさめられている。
戸羽太候補は、今年2月の市長選挙で、民主党小沢一郎氏のお膝元で、見事に中里市政の継承を果たした。そのおよそ1ヶ月後に、今回の地震と津波で、陸前高田市は大きな被害を受けた。もちろん対談は、震災前の2月23日におこなわれたもの。借金を減らし財政の見通しを立てながら、市民の暮らしと営業に光を当ててきた2期8年の中里市政を受け継いで、「市民参加と協働のまちづくり」をすすめようという戸羽新市長の姿勢が伝わってくる。
状況はすっかり変わってしまったとはいえ、この対談は一読の価値ありと思う。目の前の困難はあまりに大きいが、「市民参加と協働のまちづくり」で復興をとげてほしいと願わずにはいられない。
『議会と自治体』は定価760円。一般書店でも注文できます。