福島第一原発1号機はメルトダウンしていた!!

福島第一原発1号機の圧力容器の状態拡大福島第一原発1号機の圧力容器の状態(朝日新聞)

福島第一原発1号機の圧力容器の状態拡大福島第一原発1号機の圧力容器の状態(朝日新聞)

福島第一原発の1号機で、水位計を修理した結果、格納容器内の水が、正常であれば燃料棒が完全に水の外に出ているところまで下がっていたことが判明。しかし、燃料棒が完全に露出しているのであれば、もっと深刻な事態になっているはずで、したがって、燃料棒が溶け、燃料の大部分が崩れて握力容器の底に溜まっていて、その状態で水につかっていて冷却されているらしい。

僕は前々から疑問で仕方なかったのだが、つねづね「原子炉はいまこういう状態になっている」と言われるけれど、実際には、「計器の数値がこれこれになっている」というだけで、あとはそれを解釈(原子力村のみなさんお得意の「評価」)して、「こういう数値になっているということは、原子炉内がこういう状態になっているはずだ」と推定していたにすぎない。正常に稼動しているときならまだしも、現在のような異常な状況のもとでは、原子炉内で実際に何が起こっているかは、だれにも分からないし、だれも分かっていないのだと思う。「最高の技術の粋を集めて」などと言っきたが、実態はそんなものだった。原発をやめるにせよ続けるにせよ――僕は原発依存のエネルギー政策から根本的に脱却すべきだと思っているが、そうではなくてこれからも原発は必要だという立場の人であっても、今後は、われわれの管理能力はその程度のものだということをわきまえて考えていく必要があると強く思う。

核燃料の大半溶け圧力容器に穴 1号機、冷却に影響も:朝日新聞

ところで、東日本大震災の津波によって、茨城県の東海第二原発でも一時大変深刻な事態になっていて、通常であれば1日程度で完了する「冷温停止」に3日半もかかっていた。その過程を、今朝の「朝日新聞」が詳しく紹介していた。もし津波がもう少し大きくて、東海第二原発の非常用電源が全部止まっていたら、あるいは非常用炉心冷却システムが2系統とも停止していたら…。

東北電力の女川原発も、非常に大きな津波被害を受けた。もしかすると、われわれは、実は福島だけでなく、茨城でも宮城でも同時に原発事故に直面させられていたのかも知れないのだ。今回そうならなかったことを感謝するとともに、次もそう幸運にみまわれると期待するわけにはいかないことも肝に銘じておかなければならないだろう。

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これは読むべし 『日本の科学者』6月号

『日本の科学者』2011年6月号

日本科学者会議が編集・発行する『日本の科学者』6月号が届きました。

緊急特集として「東日本大震災における原子力災害」が取り上げられています。特集の論文は、次の4つ。

  • 清水修二:福島第一原発事故の影響――被災地からの現状報告
  • 深尾正之:福島第一原発で何が起こったのか?
  • 沢田昭二:放射線による内部被曝――福島原発事故に関連して
  • 生井兵治:「安全神話」に根ざす事故対応体制の決定的欠如

編集後記によれば、4月2日の編集委員会で緊急特集を企画することが決まり、原稿依頼、執筆、校閲、原稿改訂までわずか8日間でまとめられた、とのこと。しかしそこまでして特集した値打ちのある企画です。

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星状神経節ブロックを受けました

パソコンの不調にくわえ、身体のほうも、連休中ぐらいから頸肩痛がひどくなり、ここ数日は夜中に痛くて目が覚めるほどになっていました。

それで、今日、ペインクリニックを受診し、「星状神経節ブロック」という治療を受けました。「星状神経節」というのは、首のところにある交感神経節で、そこに局所麻酔を注入して、頭・顔・首・肩・腕などの緊張を緩めて、血流の循環をよくするという治療法です。

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