4月の定期演奏会を振り替えてもらって、読響の名曲シリーズへ。プログラムは、オール・ドヴォルザークでした。
- ドヴォルザーク:序曲〈謝肉祭〉 op.92
- ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.53
- ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88
震災の「諸」影響でズデニェク・マーツァルが来日できなくなり、指揮はペトル・ヴロンスキーに交代。ヴァイオリンは、母親が日本人というアラベラ・美歩・シュタイバッハー。
ヴロンスキーの指揮はいたって王道。交響曲8番は、音量のメリハリをつけ、テンポもかなり大きくゆらして、“いかにも”という演奏でした。
アラベラ・美歩・シュタイバッハーさんは、すらりとした長身で、スタイル抜群。重低音たっぷりの曲を力強く演奏しているのが印象的でした。アンコールは、クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」。これもなかなか聴かせる演奏でした。
しかし、それにしても、演奏のあいだ中、会場内ではずっとパリパリ、カチャカチャ、どこかしらで何かしらの物音がし続けていました。隣からは、腕時計のチッチッチッチ…と時を刻む音が…。もう少し静かにできないんですかねぇ〜 いくら名曲シリーズだからといって、客の水準、悪すぎます。
【演奏会情報】 読売日本交響楽団第538回サントリーホール名曲シリーズ
指揮:ペトル・ヴロンスキー/ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハ―/コンサートマスター:小森谷巧/会場:サントリーホール/開演:2011年5月16日 午後7時