いま、この日本で音楽を聴くことの喜び

都響第717回定期演奏会(2011年5月18日)

4月の定期公演を振り替えてもらって、今夜、上野・東京文化会館で都響の定期演奏会を聴いてきました。先週に続いて、インバルの指揮です。

  • プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 op.63
  • ブルックナー:交響曲第2番 ハ短調(ノヴァーク第2稿・1877年版)

いろいろと版にこだわるインバルですが、2番についてはスタンダードな第2稿にもとづいてこれまでも演奏。ということで、安心して音楽に身をゆだねることができました。(^_^;)

振り替えでいただいた席は1階R席8列。初めて座る場所でしたが、ステージにも近いし、1階最前列に比べればかなり高いのでステージを見下ろす位置。ドライな音の文化会館ならではの、ストレートな音が響いてきました。

インバルの指揮はかなり派手め。鳴らすところは鳴らし、揺らすところは揺らすという感じで、ブルックナーの演奏としては好き嫌いがあるかも知れません。しかし、天上から音楽がきらめき降りおりてきて、巨大な音楽の構築物を築き上げるというよりも、音楽のそこからわき上がってくるエネルギーを集中させ、爆発させる演奏は、いま、この日本で音楽を聴くということの意味を問いかけてくるような力強さを感じました。

ほぼ満席に近い会場からは割れんばかりの拍手とブラボーの大歓声でした。

前半、プロコフィエフのVn協第2番は、先日来の頸痛の治療で鎮痛剤を飲んでいることもあって、半分意識がもうろうとしておりました。すんません。m(_’_)m

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Wandererさんが書かれているインバルの「鼻歌」。僕の席でもずっと聞こえていました。指揮棒も、もっともっとと促す感じのところもあって、「そっか、ここはもっと唸らせたいんだ」などと思いながら聞いていました。(^_^;)

【演奏会情報】 東京都交響楽団第717回定期演奏会Aシリーズ
指揮:エリアフ・インバル/ヴァイオリン:ブラッハ・マルキン/コンサートマスター:四方恭子/会場:東京文化会館大ホール/開演:2011年5月18日 午後7時

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