一昨日の読響×ヴロンスキーのマラ5の興奮冷めやらぬまま、ふらふらと新宿タワーレコードへ立ち寄り、つい、こんなものを見つけてしまいました。
クラウス・テンシュテット指揮のマーラー交響曲全集(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)。CD16枚組で3,690円、1枚当たり230円という超お買い得…。(^_^;)
ヴロンスキーに匹敵するようなスローテンポ ((東条碩夫氏によれば演奏時間80分。))のCDはないかと探していたのですが、かなり遅いバーンスタインでさえ75分、最近は70分ぐらいが当たり前(当日のプログラムにも演奏時間は「約70分」と書かれていた ((ついでながら、つねづね、プログラムに書かれた演奏時間というのは、それぞれの指揮者が実際どれくらいいの時間で演奏しているかということも考慮して書かれているのだろうか? と疑問だったのですが、今回の演奏によって、これは指揮者のスタイルなどは関係なく、いわゆる標準的な演奏時間を書いたものだ、ということが分かりました。)))。そもそもマーラーの交響曲第5番で、CD1枚 ((本当か嘘かは知りませんが、カラヤンが「ベートーヴェンの交響曲第9番が1枚に収まるように」と言ったことから、CD1枚の最大収録時間が約75分になったという話は有名です。))に収まりきらず、2枚になっているというのを見たことがありません。
それで、あきらめて帰ろうかと思ったときに、見つけたのがこれ。CD1からCD4の4枚に第1番から第4番までを収め、CD6からCD9の4枚に第6番から第8番までを収めるというかなり強引な詰め込みようですが、それでなぜ全部でCD16枚にもなっているかというと、CD1からCD12まではスタジオ録音(1977〜1986年)で、それとは別にライブ録音の第5番、第6番、第7番がCD13〜CD16に収められているからなのです。
で、肝心の5番はというと、スタジオ録音の方は75分38秒という、かなりのスローテンポ。ただし、録音日が1978年5月、6月、10月となっているので、録音はつなぎ合わせ。さらに、1988年12月のライブ録音(73分25秒)に比べると、やっぱり時代が古い分、音質的にはちょいと聴きおとりする感じです。
Mahler: Complete Symphonies<初回生産限定盤> – TOWER RECORDS ONLINE
うむむ、こうやってチェックしてみると、ネットで買った方が安かったのか…。(-”-;)