おもしろいです。とくに第2章は、日本の旧石器時代研究の中心である東北大学の芹沢長介グループも明治大学の杉原祥介グループも、「科学でなかった」とばっさり。ありゃ〜〜 (^_^;)
第1章では、石器の形状の発展が、ヒトの生物学的進化と重ねて解き明かされていますが、これを読んで初めてヒトの進化の意味が初めてよく分かりました。チョー納得!
おもしろいです。とくに第2章は、日本の旧石器時代研究の中心である東北大学の芹沢長介グループも明治大学の杉原祥介グループも、「科学でなかった」とばっさり。ありゃ〜〜 (^_^;)
第1章では、石器の形状の発展が、ヒトの生物学的進化と重ねて解き明かされていますが、これを読んで初めてヒトの進化の意味が初めてよく分かりました。チョー納得!
菅内閣の支持率と震災・福島原発事故をめぐる各社の世論調査がいっせいに発表されました。共通しているのはーー
ところで、原発そのものの是非についてみると、「朝日」では「賛成」43%対「反対」36%と賛成がやや多いが、先月の50%から7ポイント減少している。「読売」は「増やすべき」4%しかなく、「現状維持」34%にたいして、「減らすべき」44%、「すべてなくすべき」15%をあわせると6割近くが減らすか全廃することを求めている。「毎日」の場合も、「(原発は)やむを得ない」31%にたいして、「減らすべき」47%、「全て廃止すべきだ」12%で、あわせると59%になる。ANN調査でも「増やしていく」4%、「現状維持」39%にたいし「減らしていく」52%と過半数を占めている。即時全廃は難しいと思いつつも、減らしていくべきだという世論が多数を占めていることが分かる。
NHK調査 内閣支持率28%:NHKニュース
毎日新聞世論調査:浜岡停止「評価」66% 他の原発停止「不要」54%:毎日新聞
毎日新聞世論調査:原発、揺れる民意 6割近くが「脱却志向」 性急な政策転換望まず:毎日新聞
首相の浜岡停止要請、「評価」62% 朝日新聞世論調査:朝日新聞
賠償で電気料金値上げ「納得」48% 朝日新聞世論調査:朝日新聞
世論調査―質問と回答〈5月14、15日実施〉:朝日新聞
首相の浜岡停止要請、66%評価 共同通信世論調査:共同通信
ANN世論調査:テレビ朝日
原発賠償「国負担増を」56%…読売調査:読売新聞
「内閣・政党支持と東日本大震災関連」2011年5月電話全国世論調査:読売新聞
4月の定期演奏会を振り替えてもらって、読響の名曲シリーズへ。プログラムは、オール・ドヴォルザークでした。
震災の「諸」影響でズデニェク・マーツァルが来日できなくなり、指揮はペトル・ヴロンスキーに交代。ヴァイオリンは、母親が日本人というアラベラ・美歩・シュタイバッハー。
ヴロンスキーの指揮はいたって王道。交響曲8番は、音量のメリハリをつけ、テンポもかなり大きくゆらして、“いかにも”という演奏でした。
正式なタイトルは『原子爆弾から原子力発電まで 原子力のことが分かる本』(舘野淳著、数研出版)。
子ども向けの学習書で、ほとんどすべての漢字にルビが振ってありますが、中身は大人でも十分なほど。「原子のしくみ」「原子力の歴史」「原爆の恐るべき威力」「原子力発電という技術」の4章立てで、核分裂のしくみから放射能とはなにか、原子爆弾と原子力発電の違い、原子力発電のしくみ、原子炉の種類、原子力発電所の安全対策、核燃料ができるまで、核燃料サイクル、高速増殖炉とプルサーマル、原子力発電所事故、原子炉の寿命、原子力発電の良いところ悪いところ、などなど、一つ一つ順番に分かりやすく解説しています。
福島原発事故で、初めて原子力発電って何? と思った方におすすめの一冊です。
左=吉川真司『飛鳥の都』(岩波新書)、右=同『聖武天皇と仏都平城京』(講談社)
日本古代史のシリーズを読んでいます。1つは、岩波新書ではじまった「シリーズ日本古代史」。「農耕社会の成立」から「摂関政治」までを対象とした全6冊のシリーズで、先月、3冊目の『飛鳥の都』がでました。著者は京都大学の吉川真司氏。「七世紀史」というくくりで、推古朝の成立から遣唐使の派遣、「大化改新」、白村江の戦い、近江大津宮への遷都、壬申の乱、飛鳥浄御原令の制定・施行、藤原宮遷都あたりまでを取り上げています。こうやって概略を書き並べただけでも、激動の時代だったことが分かります。
もう1冊は、講談社が刊行中の『天皇の歴史』第2巻、『聖武天皇と仏都平城京』です。著者は同じ吉川氏で、こちらは天智朝、壬申の乱(672年)あたりから書き起こして、承和の変(842年)あたりまで。こちらは「天皇の歴史」ということなので、天智系と天武系の系譜問題や、近江令、飛鳥浄御原令から律令制の成立、さらに天皇と仏教の関係などが取り上げられています。
福島第一原発の1号機で、水位計を修理した結果、格納容器内の水が、正常であれば燃料棒が完全に水の外に出ているところまで下がっていたことが判明。しかし、燃料棒が完全に露出しているのであれば、もっと深刻な事態になっているはずで、したがって、燃料棒が溶け、燃料の大部分が崩れて握力容器の底に溜まっていて、その状態で水につかっていて冷却されているらしい。
僕は前々から疑問で仕方なかったのだが、つねづね「原子炉はいまこういう状態になっている」と言われるけれど、実際には、「計器の数値がこれこれになっている」というだけで、あとはそれを解釈(原子力村のみなさんお得意の「評価」)して、「こういう数値になっているということは、原子炉内がこういう状態になっているはずだ」と推定していたにすぎない。正常に稼動しているときならまだしも、現在のような異常な状況のもとでは、原子炉内で実際に何が起こっているかは、だれにも分からないし、だれも分かっていないのだと思う。「最高の技術の粋を集めて」などと言っきたが、実態はそんなものだった。原発をやめるにせよ続けるにせよ――僕は原発依存のエネルギー政策から根本的に脱却すべきだと思っているが、そうではなくてこれからも原発は必要だという立場の人であっても、今後は、われわれの管理能力はその程度のものだということをわきまえて考えていく必要があると強く思う。
核燃料の大半溶け圧力容器に穴 1号機、冷却に影響も:朝日新聞
ところで、東日本大震災の津波によって、茨城県の東海第二原発でも一時大変深刻な事態になっていて、通常であれば1日程度で完了する「冷温停止」に3日半もかかっていた。その過程を、今朝の「朝日新聞」が詳しく紹介していた。もし津波がもう少し大きくて、東海第二原発の非常用電源が全部止まっていたら、あるいは非常用炉心冷却システムが2系統とも停止していたら…。
東北電力の女川原発も、非常に大きな津波被害を受けた。もしかすると、われわれは、実は福島だけでなく、茨城でも宮城でも同時に原発事故に直面させられていたのかも知れないのだ。今回そうならなかったことを感謝するとともに、次もそう幸運にみまわれると期待するわけにはいかないことも肝に銘じておかなければならないだろう。
日本科学者会議が編集・発行する『日本の科学者』6月号が届きました。
緊急特集として「東日本大震災における原子力災害」が取り上げられています。特集の論文は、次の4つ。
編集後記によれば、4月2日の編集委員会で緊急特集を企画することが決まり、原稿依頼、執筆、校閲、原稿改訂までわずか8日間でまとめられた、とのこと。しかしそこまでして特集した値打ちのある企画です。
パソコンの不調にくわえ、身体のほうも、連休中ぐらいから頸肩痛がひどくなり、ここ数日は夜中に痛くて目が覚めるほどになっていました。
それで、今日、ペインクリニックを受診し、「星状神経節ブロック」という治療を受けました。「星状神経節」というのは、首のところにある交感神経節で、そこに局所麻酔を注入して、頭・顔・首・肩・腕などの緊張を緩めて、血流の循環をよくするという治療法です。
連休が明けて、ようやくコンサートが再開しました。まずは、インバル&都響の第1弾。
1曲目、シューベルトの5番は「ベートーヴェンの4番とついになっている」(プログラム解説)とのことですが、いかんせん曲のまとまりがベト4とは比べようもありません。楽章ごとにはなかなかいいところもあるんですが…。
昨日は、夕方になってから、ロシア映画「戦火のナージャ」を見てきました。(今年6本目)
あらすじはオフィシャルサイトを参考にしてもらうとして、舞台は1940年代、スターリン支配下のソ連。主人公のコトフ大佐(ニキータ・ミハルコフ監督自身が主演)は、スターリンを暗殺しようとした(というようなかっこいいものではないが)ため処刑される……はずだったが、1941年6月22日、ヒトラー・ドイツが対ソ戦を開始し、収容所が爆撃され、そこから脱出。その後、懲罰部隊の一員として対独戦の最前線に送られる。もう一人の主人公は、コトフの娘ナージャ(監督の娘ナージャ・ミハルコフ)。彼女は、父親が生きていると教えられ、対独戦で混乱するソ連で父親を捜し求める。
そして映画は、1943年5月、スターリンに呼び出されて、処刑されたはずのコトフの行方を探れと命じられたKGB幹部のアーセンティエフ大佐(オレグ・メンシコフ)が、1941年にさかのぼってコトフの足跡をたどっていくかたちで展開する。本編のみで2時間半の超大作でした。
しかし実際に見終わってみると……
公開2カ月以上たってしまいましたが、ようやく映画「英国王のスピーチ」を見てきました。(^_^;)
吃音のために人前で演説するのが苦手だった英国王ジョージ6世(現在の王女エリザベス2世の父)のお話。(今年5本目)
何人もの「ドクター」の治療を受けても一向に改善せず、妻のエリザベスが訪ねたのは、下町で言語治療をおこなっていたライオネルの治療室。ライオネルはオーストラリア出身で、かつては俳優をめざしたことのあるほどシェイクスピア好き。治療のためにジョージ8世(このときはまだアルバート王子)にハムレットの台詞を読ませたり、息子と「シェイク」というゲーム(要するに、シェイクスピアの台詞を当てる遊び)をするシーンが登場します。また、ライオネルのオーストラリア訛りが指摘される場面も出てきますが、ここらあたりは、「マイ・フェア・レディ」を思い出させます。
ことしの憲法記念日の社説。東日本大震災と福島原発事故という未曾有の事態をうけて、震災と復興をテーマにした社説が多く見られました。
読売新聞のように「緊急事態基本法の制定へ本格的に動き出すべきだ」と主張する社説もあるが、多くの地方紙は、「憲法の理念を土台に、日本社会を再生させなければならない」(北海道新聞)、「(復興計画の)根底に据えるべきは、憲法の理念である」(神戸新聞)、「(憲法の)原理、理念に基づいた被災者、避難者の救援・救済、被災地の復旧・復興のありようがまさに今、問われている」(福島民友新聞)、「東日本大震災を受けた復旧、復興への国の取り組みが、その(憲法の理念の定着の)度合いを測る試金石となる」(河北新報)など、あらためて憲法の理念に立ち返り、生存権など憲法の理念を生かした復興をすすめよう、と共通して提起されています。
非常事態条項を盛り込もうとする動きにたいしては、北海道新聞が「非常時に名を借りて人権を制限する論議は本末転倒だ」ときっぱり批判しています。
希望への道しるべとして 憲法記念日(5月3日):北海道新聞
大震災と憲法/被災者のためにもっと生かそう:神戸新聞
震災と憲法 復興への「道しるべ」に – 社説:中国新聞
被災者と憲法 「人間復興」へ理念生かそう :京都新聞
【憲法記念日】日本再生の基本理念に:高知新聞
[憲法記念日] 大震災を乗り越える「理想の灯」に:南日本新聞
憲法記念日/「国難」へその理念を今こそ:福島民友新聞
憲法記念日 震災で問われる生存権:山陽新聞
東日本大震災 憲法記念日/理念を被災者支援のために:河北新報
「毎日新聞」2日付で、東京大学の鈴木宣弘教授が、東日本大震災の「復興」と称して「今こそ大規模化の好機だ」「それをモデルにTPPも推進できる」とする議論にたいして、「現場の農業者が『どうやって経営を再建するか』と悩んでいる時に誠に不見識で心ない極論」「大災害によって可能になるような大規模化がどうして全国モデルになるのか」と批判している。
「風評被害」についても、「一方で福島県産や茨城県産の農産物を都会で直売すると、大勢の人が集まって買っていく」と指摘して、「一部企業が出荷停止対象外の野菜まで購入を打ち切ったことは残念」と指摘して「食品の加工・流通・販売に携わる企業の姿勢も問われている」と提起している。傾聴に値する指摘だ。
民主党の小沢一郎・元代表が、福島原発事故について、「決死隊を送り込むことを政治決断せよ」と発言したそうだ。
しかし、たとえ国家であっても、現場で作業にとりくむ人たちに向かって「死んでもいい」と強制する権利はない。安全な場所にいる政治家が、こういうことを言い立てるなどということは絶対にあってはならないことだ。
東京電力の皷紀男副社長が、福島県飯舘村を訪問して、住民に直接謝罪。そのなかで、「個人的」と断りつつ、原発事故は「人災だ」と認めました。
東電副社長“事故は人災”:NHKニュース
【放射能漏れ】「結婚して子供産みたい」 東電の住民説明会で怒り、困窮の声:MSN産経ニュース
東電の回答に怒号 飯舘村での住民説明会:福島民報
東日本大震災:福島第1原発事故 東電副社長、飯舘で謝罪 住民怒号、長期的な補償を:毎日新聞