昨日、不信任案が大差で否決されたはずなにの、早くもふたたび身内からの「菅降ろし」。昨日の不信任案採決が「茶番」だとすると、今日から「茶番」の第2幕ということなのか。いい加減にしてほしい。
鳩山前首相は「ペテン師」と批判したそうだが、そういう鳩山さんは、1年前に、確か「政界を引退する」といったはず。「政治家はうそをついてはいけない」――まさにその通りです。
鳩山前首相“菅首相はペテン師まがい”
[最終更新:2011年6月3日(金) 18時53分]
内閣不信任案の否決で収束したかに見えた「菅降ろし」の動きですが、菅総理が2日夜に早期の辞任を否定したために民主党内の対立が激しくなっています。鳩山前総理は、ペテン師まがいだと菅総理を厳しく批判しました。
3日朝、菅総理は顔をほころばせて閣議に臨みました。一方、2日に総理に退陣を迫ったこの人は怒りをあらわにしました。
「口できちんと約束したことは守る、当たり前の話です。それができなければペテン師です」(民主党 鳩山由紀夫前総理大臣)
「ペテン師」ときつい言葉で批判した鳩山前総理の怒りの理由は、総理の退陣時期をめぐる両者の認識のずれにあります。2日夜の会見で総理は、退陣の時期についてこう発言しました。
「(原発が)冷温停止という状態になる、そのことが私は原子力事故の、まさに一定のメドだと思っています」(菅直人総理大臣22日)
これは、工程表によりますと、10月〜来年1月に当たります。つまり、退陣が年明けになる可能性を示唆したともとれます。今月中にも退陣との認識を持っていた鳩山氏にとっては、当然納得がいきません。
「不信任案が出る直前には『辞める』と言い、それが否決されたら『辞めない』と言う。こんなペテン師まがいのことを時の総理がなさってはいけない。当たり前の話です。不信任案が否決されたら、突然言葉をひっくり返して『そんなことを言った覚えがない』みたいな話になったら、そういう人間だったとすれば、不信任案に賛成しておくべきだったと思いますが…」(民主党 鳩山由紀夫前総理大臣)
(03日17:49)
鳩山氏「首相退任、悔いなしと言えば嘘に」 後援会役員にメッセージ/北海道
[朝日新聞 2010年6月18日付]
「道半ばの退任に悔いがないと言えば嘘(うそ)になる」――。鳩山由紀夫前首相=道9区=のこんなメッセージが、地元の後援会関係者に送られた。政権交代を果たしてわずか8カ月余で退陣した無念さを込めるとともに、後援会に相談しないまま次期衆院選への不出馬を発表したことへのおわびをしたためている。
「後援会のみなさまへ」と題したメッセージは、鳩山氏の総連合後援会を通じ、地元の衆院道9区(胆振、日高両地域)内の後援会役員に送られた。
鳩山氏は首相就任後の取り組みを強調する一方、辞任に至った沖縄・普天間問題などに触れた。特に元秘書の政治資金規正法違反は「致命的」とし、「こんな身で首相を引き受けてよいものか否か、自問自答の毎日でした」「国民が新政権の政策に耳を傾けていただけなくなることは、とても耐え難いことでした」との心情を吐露している。
また、今期限りの引退を表明したことに「突然に一言の相談もせず、メディアを通じて発表することは失礼であると十分に存じております」と謝罪。最後に北方領土問題などの懸案を抱えながら「道半ばで総理を退任することに悔いがないと言えば嘘になる」とし、「残された人生の中で国家の平和や国民の暮らしのために精いっぱい努めてまいりたい」としている。
総連合後援会は、鳩山氏に参院選後に早期地元入りを求め、直接話を聞く考えという。斎藤修弥会長は「不出馬発言は真摯(しんし)に受け止めている。今後の後援会の在り方や活動は鳩山氏の意向を聞き、検討したい」と話している。