6月2日までに集まった義援金は2513億円。阪神大震災のときに集まった義援金1759億円を大きく上回っています。
ところが、そのうち被災都道県に送られたのは822億円。そして、実際に被災者に支給されたのは287億円のみ。全体の11%にしかなりません。被災3カ月になろうというのに、なんでこんなに遅いのでしょうか?
日赤などの義援金残高1691億 被災地送金まだ3割:共同通信
いろいろ事情があるのかも知れませんが、かりに義援金の支給対象が100万人いたとすれば、1人当たり25万円という計算になるのですから、とりあえず1人10万円とか20万円とかをどんどん支給して、細かい調整はあとでやるというふうにならないんでしょうか? それで、もし義援金が足りなくなったら、そのとき「あと○○億円足りません。みなさん、募金してください」と呼びかけてもいいじゃないですか。
数多くの人が寄せた義援金が、3カ月もそのまま店ざらしになっているなんて、あまりにも仕事が遅すぎます。
日赤などの義援金残高1691億 被災地送金まだ3割
[2011/06/05 16:14 共同通信]
東日本大震災で日赤と中央共同募金会に寄せられた義援金2513億円(6月2日現在)のうち、被災した15都道県に送金されたのは約3割の822億円にとどまり、残る1691億円は2団体の元にあることが5日、日赤などへの取材で分かった。
被害が広範囲にわたり全体像がつかめない中、日赤や15都道県などでつくる義援金配分割合決定委員会(事務局・厚生労働省)が4月に被害ごとの金額の基準を決めた際に想定した被害規模が過大だったことが主な原因。委員会は、追加の支給基準を策定し、残金の配分を急ぐ。
被災者へ支給された義援金は2日現在で287億円にとどまっている。