イタリアの国民投票で、原発再開「反対」が95%を占め、ベルルスコーニ政権がすすめていた原発再開計画はストップされることになりました。
もともとイタリアの国民投票は、投票率が50%を超えないと成立しないという仕組み。つまり、反対の人はもともと投票しなければよいわけだし、さらにたんに面倒だと投票しなかった人もみんな反対とみなされるという制度です。そのため、これまでは投票率が10%、20%で成立したことがなかったそうです。しかし今回は、投票率57%で見事成立!! おめでとうございます。
イタリア国民投票で原発再開を否決、ベルルスコーニ首相に痛手:Reuters
イタリア国民投票で原発再開を否決、ベルルスコーニ首相に痛手
[ロイター 2011年 06月 14日 06:27 JST]
[ローマ 13日 ロイター] イタリアで行われていた原発再開の是非を問う国民投票は、投票率が投票成立の条件である50%超を上回り、原発再開計画の撤廃が決定した。原子力推進派であるベルルスコーニ首相にとっては、前月の地方戦大敗に続き、大きな痛手となった。
内務省の発表によると、投票率は57%。閣僚の一部は国民にボイコットを呼びかけていたが、投票率は前回と比べて高水準となった。開票された票のうち95%が原発再開反対を支持した。
今回の国民投票は、原発再開のほか水道会社の民営化など4つの案件の是非を問う内容。
ベルルスコーニ首相は声明で「政府および議会は、4つの国民投票の結果を完全に受け入れる義務を負う」と述べた。また同国における原発利用の可能性は、おそらくなくなったとの見解を示した。
国民投票の結果を受けて、野党はベルルスコーニ首相に対する退陣要求姿勢を強めているほか、連立を組む北部同盟の不満も高まっており、首相を取り巻く環境は厳しさを増している。
それにしても、国民投票の敗北を認めたベルルスコーニ首相の苦り切った顔。それが見れただけでも、めでたい、めでたい!!