放医研(独立行政法人・放射線医学総合研究所)が、放射線量だけでなく、放射性物質の種類(核種)をその場で分析できる高性能の放射線測定器を開発したというニュース。
それはよいのですが、そのなかで、こんなことが言われています――「放射性物質の種類がわからないと適切な被曝対策はとれない」(放医研の専門家のコメント)。
実を言うと、そんなことは事故直後から分かっていたことです。にもかかわらず、文部科学省その他は、空間放射線量(いわゆる毎時何マイクロシーベルトというやつ)ばかりを測定・発表して、現在にいたるまで、どこに、どんな放射性物質が、どれだけ蓄積されているのかを詳細に調べて、分かりやすい形での公表もされていません(個々には、土壌でどういう各種が検出されたかの報道はありますが)。