スズキ、本社・生産拠点を浜岡原発周辺から移転

自動車メーカーのスズキが、浜松市の本社をはじめとする生産・開発拠点を移転させることを明らかに。原発リスクを避けようという動きだ。

財界・大企業全体としては原発推進路線なのだが、個々の企業としては、自分のところが原発事故に巻き込まれる危険は避けたいもの。震災の影響で、数日、工場が止まるだけでも、トヨタなんかは世界中の工場が止まった。まして、自分の工場が避難区域に指定され、何年も使えなくなる可能性があるとすれば、企業としては放置できないだろう。

これはいってみれば、財界・大企業の「内部矛盾」にすぎないのだが、それでも原発リスクが経済の論理では管理できないことを示しているし、政府・電力会社が進めてきた「安全神話」にたいする大企業自身が突きつけた不信であるともいえる。

浜岡原発周辺の生産・開発拠点、移転を検討 スズキ:朝日新聞

続きを読む

これこそ矛盾?!

福島第一原発の汚水処理システムがうまく動かない問題。

読売新聞の記事によると、米キュリオン社製の装置が目標の20分の1程度しか動かないとのこと。塩水が混ざっていることが原因なのだそうだが、塩分除去装置が正常に動くためには、放射性物質の濃度が1万分の1程度に下がっていることが必要なのだとか。

要するに、放射性物質を除去するためには塩分濃度が下がっていなければならず、塩分濃度を下げるためには放射性物質の濃度が下がっていなければならない…。さて、この問題、どう解決したらよいのでしょうか。

米社装置の汚染水処理、目標のわずか20分の1:読売新聞

続きを読む