仙台オペラ協会「鳴砂」

仙台オペラ協会「鳴砂」

仙台オペラ協会「鳴砂」

新国立劇場の地域招聘公演ということで、仙台オペラ協会の「鳴砂」というオペラを見てきました。

初演は1986年。昨年、20数年ぶりに再演され(改訂版による)、今回、初の東京公演となったわけです。3月の東日本大震災で、出演者のみなさんも被災して、公演をおこなうかどうか議論を重ねたそうですが、「一歩でも前へ」ということで昨日、今日の公演にこぎ着けたわけです。

舞台は、美しい「鳴砂」の浜を持つとある漁村。そこに、嵐に流されて不思議な船が流れ着いたことから、悲劇が起こるという、悲しいお話ですが、ラストは、出演者全員に加えて、現在に生きる人々が登場して、未来への希望や復興が描かれます。会場のお客さんからも、大きな拍手が送られていました。

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渋いプログラムでしたが

新日本フィルハーモニー交響楽団 第481回定期演奏会(サントリーホール)

新日本フィル定期演奏会。指揮はアルミンク。28日、サントリーホールにて。

  • ウォルトン:ヒンデミットの主題による変奏曲
  • ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 op.15
  • ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

ヒンデミット好きの私としては大変楽しみなプログラムでしたが、やっぱりちょっと渋すぎたのか、ホールはかなり空席が目立ちました。

3曲の中で、一番よかったのは、2曲目のブリテンのVn協。ブリテンって、戦争レクイエム以外はあまり聴いたことがないのですが、この曲は、スペイン内戦の迫りくる「不安」をモチーフにした作品。それをソリストのイザベル・ファウストが見事に引き込んでいくという感じで、思わず引き込まれてしまいました。

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内閣支持率は低くても、「脱原発」への支持は70%

少し前の記事ですが、共同通信が世論調査を実施。内閣支持率の低迷とか、民主党の支持率の低下とかについては、いちいち論及する必要ないだろう。

それにしても、内閣支持率が17.1%ときわめて低いにもかかわらず、「脱原発依存」の方針(ただし個人的見解!)にたいしては高い支持が寄せられている(「賛成」「どちらかといえば賛成」をあわせると70.3%)ことは注目される。

「脱原発」7割賛成:東京新聞

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放射性物質はどこへ?

東京電力福島第一原発の1号機の格納容器内の放射性物質の濃度が、東京電力の想定の1000分の1しかなかったことがわかったという。

では、1000分の999はどこへいったのか? 大気中に放出されたか、汚染水に混じって流れ出してしまったか。あるいは、もしかすると、幸いなことにも、圧力容器から格納容器内に漏れ出した放射性物質の量が東京電力の想定よりもかなり少ないのかも知れない。

いずれにしても、炉心の状態について、東京電力の想定が正しくないことだけは明らかで、できるだけ早く正確につかむことが事故収束には不可欠だ。

福島1号機格納容器内の放射性濃度、推定下回る 東電測定:日本経済新聞
【放射能漏れ】格納容器内の濃度「想定の1000分の1」 福島第1原発1号機測定:MSN産経ニュース
【原発】格納容器内の放射性物質濃度、想定以下:テレビ朝日

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ペルー新大統領、「富の独占と貧困なくす」と演説

新大統領に就任したウマラ氏(ロイター)

新大統領に就任したウマラ氏(ロイター)

ペルーのウマラ新大統領が就任。就任演説で「富の独占と貧困を完全になくす」と演説しました。南米では、アメリカの経済支配からの自立と、貧困対策・格差解消をめざす左翼政権が選挙によって次々と誕生しています。

「富の独占と貧困なくす」ペルー新大統領が演説:テレビ朝日

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いまや原発政策が、日本の階級闘争の最大の対決点に

本日の「産経新聞」によると、経団連の米倉会長が、早期の解散・総選挙を求める考えを示したという。

原発再開によるエネルギー安定供給を求める経団連が、浜岡原発の当面停止、「脱原発依存」発言やら、定期検査中原発再稼働への「ストレステスト」の導入などを求める首相にたいして、内閣打倒をめざすという訳だ。

原発政策をめぐる対決は、いまや日本の階級闘争の中心かつ最大の対決点になっているのだ。ややこしいのは、菅首相自身に、その自覚も覚悟もないこと。しかし、菅首相がどうしようと、またどうなろうと、原発の再開・推進をめざす財界・大企業の企みを許すのか、それともそれを打ち破って、新しい日本の進路を切り開くのか、それがいまや日本の階級闘争はそういう局面にさしかかりつつあるのではないだろうか。

経団連・米倉会長「早く解散・総選挙を」 – MSN産経ニュース

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規制機関が推進の「やらせ質問」要請とは…

今日、衝撃的なニュースが流れました。原子力安全・保安院が、2007年8月にひらかれた浜岡原発のシンポジウムで、中部電力にたいして参加者が反対派だけにならないように質問を作成し、地元参加者に質問させるよう依頼していたというのです。

原子力安全・保安院は、建て前上は、原発の規制機関のはず。それが、推進のための「やらせ質問」を組織しようとしていたとは……。共産党は、以前から、規制機関とされる保安院が推進機関である経済産業省のもとにあるのはおかしいと指摘してきましたが、それが単に形式上の問題ではなく、実態としても保安院が推進機関になっていたということです。

もはや、原発の規制を保安院に任せることはできません。まず保安院を根本的に改組して、政府から独立した、権限と能力のある規制機関をつくるところから、日本の原発行政の切り替えを始めなくてはなりません。

保安院:中部電に「やらせ質問」要請 プルサーマルシンポ:毎日新聞
保安院 中電に質問依頼を要請:NHKニュース
四国電も「保安院から動員要請」 06年のシンポ:日本経済新聞

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小松左京さん死去

SF作家の小松左京氏が亡くなった。

僕がSFを読み始めたころ、ちょうど「日本沈没」がラジオドラマとして放送されていて、小松左京はいわば「時の人」だった。「日本沈没」はその後映画化もされたけれど、僕には、あの毎日15分のラジオ放送が思い出される。

「日本沈没」SF作家・小松左京さん死去 80歳:MSN産経ニュース

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「子ども手当見直し」は予算の節減にならない?!

「子ども手当」について、上限860万円で所得制限を設けることで、民主党と自民党・公明党の実務者協議で「たたき台」がまとまったというニュースが流れている。

自民党・公明党にしてみれば、民主党の「目玉」公約だった「子ども手当」に「傷」をつけ、それによって民主党の「マニフェスト」のデタラメぶりを印象づけたいという思惑があるので、まだまだこれでまとまるかどうかは不明だが、そんななかで、「しんぶん赤旗」が興味深い記事を載せていた。

子ども手当見直し 支援・節約にならない 佐々木議員が批判:しんぶん赤旗
子ども手当でたたき台、上限860万円:TBS News-i

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電力不足は企業の海外シフトの要因にならない!!

少し古い記事だが、ロイターがおこなった企業調査の結果がウェブに出ていた。

記事では「電力不足問題、製造業の海外シフト要因に」となっているが、調査結果をみると、「中期的な電力不足や電力コスト上昇は、業務拠点を海外にシフトさせる要因となるか?」の質問に、「なる」と答えたのは13%だけ、50%は「ならない」と答えている。製造業に限っても、「なる」は25%にたいして「ならない」は38%だ。

海外需要にかんしても、「震災前を下回る」と答えているのは全体の23%、製造業では15%しかない。それにたいして、内需については、全体の42%、製造業の46%が「震災前を下回る」と回答している。むしろ問題なのは、内需の落ち込みなのだ。

ロイター企業調査:電力不足問題、製造業の海外シフト要因に:Reuters

ところで、「電力不足が続くと、企業が海外に出て行ってしまう」という議論にたいし、今日の「しんぶん赤旗」日刊紙がおもしろい話を紹介している。

電力不足 財界「海外移転」いうが/アジア 日本より深刻:しんぶん赤旗

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今度は腐葉土から

こんどは、腐葉土から放射性セシウムが1kgあたり1万1000ベクレルも検出された。落ち葉からは7万2000ベクレルの放射線量を検出したという。

これらは、新たに排出された訳ではなく、要するに3月の爆発事故のときに環境中に放出されたもの。放射性ヨウ素は半減期が約8日間だから、100日もたつと放射線レベルは4000分の1以下に減るが、セシウムはそうはいかない。そして、それらがいま稲わら、落ち葉、腐葉土からも次々と検出されているわけだ。

しかし勘違いしてはいけない。「計る」から見つかるが、計らなくても放射性物質はそこに存在しているのだ。

業者保管分からもセシウム 栃木県産の腐葉土:MSN産経ニュース
市販の腐葉土から放射性セシウム:NHKニュース

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子どもだって、ここまできちんと分かってる

昨日の「毎日新聞」夕刊に載っていた、東京電力福島第一原発の事故で「避難準備区域」とされた南相馬市の小学校の児童たちが転校していった友だちと文通を始めたという記事。

それを読んでみると、「もしみんなが原発のびょうき、こうじょうせんがんになったら、ぜったいわたしはなおるのをみまもる」とか、「原子力にちかいところからひなんしてきたから、きらわれると思っていた」など、小学校4年生なりに原発事故の危険性や「差別」の不安を受け止め、心を痛めていることが分かる。あらためて事故の深刻さを考えずにはいられない。

東日本大震災:文通で深まる絆 避難準備区域、福島・南相馬の石神第二小4年生:毎日新聞

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こんどは團伊玖磨《HIROSHIMA》

團伊玖磨:交響曲全集(山田一雄、團伊玖磨指揮、ウィーン交響楽団)

團伊玖磨:交響曲全集

佐村河内守氏の交響曲第1番《HIROSHIMA》に続いて、こんどは團伊玖磨氏の交響曲第6番《HIROSHIMA》を聴いてみたいと思っていたら、タワーレコードで交響曲全曲集が3,000円で売っていたので、早速買ってきました。

團伊玖磨氏の《HIROSHIMA》を聴いてみようと思ったのは、読響の『月刊オーケストラ』7・8月号の下野竜也氏の一文。

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下野竜也×読響×ブルックナー+上岡敏之×東フィル×シューベルト

読売日本交響楽団第4回オペラシティ名曲シリーズ(2011年7月18日)東京フィルハーモニー交響楽団第806回サントリー定期演奏会(2011年7月22日)

先週は2つのコンサートを聴いてきました。

まず18日、下野竜也氏が振る読響のコンサート。ヒンデミット&ブルックナーという意欲的なプログラムでした(こういうのを「名曲コンサート」でやるあたりが下野さんらしい)。

  • ヒンデミット:〈さまよえるオランダ人〉への序曲〜下手くそな宮廷楽団が朝7時に湯治場で初見をした〜(下野竜也編・弦楽合奏版、世界初演)
  • ヒンデミット:管弦楽のための協奏曲 op.38 (日本初演)
  • ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 WAB.104 〈ロマンティック〉(ハース版)

22日は、サントリーで東フィルの定期。ヴッパータール響で活躍中の上岡敏之氏の指揮。

  • シューベルト:交響曲第7番 ロ短調「未完成」 D759
  • シューベルト:交響曲第8番 ハ長調「グレート」D944

まず、下野さんの読響定期から。

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佐村河内守:交響曲第1番《HIROSHIMA》

佐村河内守:交響曲第1番《HIROSHIMA》

佐村河内守:交響曲第1番《HIROSHIMA》

今日、某新聞に紹介されていましたが、佐村河内守(さむらごうち・まもる)さんの交響曲第1番《HIROSHIMA》のCDが、昨日、発売されたということで、さっそく帰りに新宿タワーレコードで買ってきました。

広島に被爆2世として生まれ、聴力をすべて失ってなお書き上げられた作品。全3楽章、80分を超える大作で、しかも、マーラー、ショスタコーヴィチを思わせるような正統派の交響曲です。聴いてみると、曲の細部まで充実した、こうでしかありえないという緻密な構成でありながら、ところどころに懐かしさを感じるような音の構成があって、まったく飽きさせるところがありません。曲のエネルギーの大きさに圧倒される、実に堂々とした作品です。

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WSJ紙日本版にコラム「なぜ赤旗ばかりがスクープ飛ばすのか」

インターネットのウォールストリートジャーナル日本版に、「なぜ赤旗ばかりがスクープを飛ばすのか」というコラムが登場。

コラム子の金子啓子さんは、九州電力「やらせメール」だけでなく、資源エネルギー庁が「不適切・不正確な情報への対応」のために新聞やインターネットを監視して情報収集していたことを取り上げた記事にも注目しています。

【日本版コラム】なぜ赤旗ばかりがスクープ飛ばすのか―「やらせメール」「ネット監視」など:WSJ日本版

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まだ上陸してないようで…

台風6号(気象衛星画像、2011年7月19日22時15分、気象庁)

台風6号(気象衛星画像、2011年7月19日22時15分、気象庁)

のろのろ台風6号は、気象庁の発表によれば、21時現在、室戸岬付近にあって、四国に上陸するおそれはなくなったとのこと。このまま、和歌山県を目指してすすんでいくのでしょうか。

台風第6号に関する情報 第100号:気象庁

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Just in Time?!

台風6号(気象衛星画像2011年7月19日8時15分、気象庁)

台風6号(気象衛星画像2011年7月19日8時15分、気象庁)

台風6号の接近で、東京も未明からとき折り激しい雨が降り出しました。

でも、ちょうど出かけようと思った頃は雨が降ってなかったので、自転車でそのまま駅へ。

駅前の駐輪場に着いた途端に、ざーっと音を立てて雨が降り出しました。しかし、オイラはまったく濡れずにすみました。

これも日頃の行いがいいおかげ?!