新国立劇場の地域招聘公演ということで、仙台オペラ協会の「鳴砂」というオペラを見てきました。
初演は1986年。昨年、20数年ぶりに再演され(改訂版による)、今回、初の東京公演となったわけです。3月の東日本大震災で、出演者のみなさんも被災して、公演をおこなうかどうか議論を重ねたそうですが、「一歩でも前へ」ということで昨日、今日の公演にこぎ着けたわけです。
舞台は、美しい「鳴砂」の浜を持つとある漁村。そこに、嵐に流されて不思議な船が流れ着いたことから、悲劇が起こるという、悲しいお話ですが、ラストは、出演者全員に加えて、現在に生きる人々が登場して、未来への希望や復興が描かれます。会場のお客さんからも、大きな拍手が送られていました。