コバケンさん、読響特別客演指揮者に

読響・真夏のコバケンスペシャル(2011年8月24日)

昨日、「真夏のコバケンスペシャル」と銘打たれた読響のコンサートを聴いて参りました。前半リスト、後半マーラーという豪華なプログラムです。ピアノは、22歳の金子三勇士くん。

  • リスト:交響詩「前奏曲」
  • リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  • マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」

コバケンこと小林研一郎氏は、この8月から、読響の特別客演指揮者に。いわば、その記念コンサートといった感じで、お客さんもいっぱいでした。

で、そのマーラーですが、いかにもコバケンさんらしい熱演でしたが、あまりにテンポを揺らしすぎ。マーラーらしい艶っぽさがなくなってしまったのが残念でした。

オケの方も、第1楽章でいきなりホルンが音を外し、そのあとも何となく音程が揃わず、そうなると、トランペットも気になるし、トライアングルの音も濁っているような……と、いろんなことが気になり始め、最後までちぐはぐな印象のままになってしまいました。また、各パートが大音量でがしがしやるもんだから、木管パートがすっかり埋没してしまいました(それが、マーラーらしい艶っぽさのなくなった原因?)。

2曲目、三勇士くんは大奮闘しておりましたが、ちょっと荷が勝ちすぎたか、それともコバケンさんのエネルギーに引きずられたか。なかなかスカッとはいかなかったようです。

ということで、結局、この日で一番よかったのは、1曲目のレ・プレリュードだったでしょうかねぇ〜。といっても、これもかなり野太い感じの演奏でしたが。

しばしば読響を振ってきたラザレフが日フィルの首席指揮者になったかと思ったら、こんどは長年、日フィルの常任指揮者・音楽監督を勤めてきたコバケンさんが読響の特別客演指揮者に。読響さんも、やりますねぇ〜 (^_^;)

読響の技術とコバケンさんの情熱とがかみ合えば、名演奏は間違いなし。何はともあれ、こんごに期待しております。

【演奏会情報】 読響サマーフェスティバル 真夏のコバケンスペシャル
指揮:小林研一郎/ピアノ:金子三勇士/コンサートマスター:藤原浜雄/会場:サントリーホール/開演:2011年8月24日 午後7時

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