北海道電力、「やらせ」メール認める!!

共産党が暴露した北海道電力の「やらせ」メール。今日、午後9時から、北海道電力が記者会見をして、社員にシンポジウムへの参加とプルサーマル計画推進の立場から発言するように呼びかけたメールを送っていたことを認めました。

「しんぶん赤旗」の記事で、日本共産党の真下紀子・北海道議が指摘しているように、シンポジウムでの参加者の発言は「有識者検討会議に反映するもの」。そこに社員を動員して、プルサーマル推進の発言を組織的にやらせるということは、有識者会議の検討結果を自分たちに有利に歪めようというものに他なりません。

しかも、「産経新聞」によれば、北海道電力は、九電の「やらせ」メール事件のあと、「意見表明を要請した事実はない」と述べていたというから、ますますもって悪質です。

北海道電力 泊原発で社員にメール:NHKニュース
北電が泊原発で「やらせ」 社員に推進表明を指示:MSN産経ニュース

北海道電力 泊原発で社員にメール

[NHKニュース 8月26日 21時46分]

 北海道電力は、26日夜、記者会見し、3年前に泊原子力発電所のプルサーマル計画を巡るシンポジウムが開かれた際、社員に対し、シンポジウムに出席して計画を推進する意見を述べるよう呼びかけるメールを送っていたことを明らかにし、メールが送られた経緯などについて調査を進める考えを示しました。
 これは北海道電力が26日午後9時から記者会見して明らかにしました。それによりますと、北海道電力が進めている使用済み核燃料を再利用する「プルサーマル」計画についてのシンポジウムを、3年前の平成20年10月に北海道や地元自治体が開いた際、地元対策を担当する北海道電力の「渉外課」が社内向けに出していたメールが見つかったということです。メールは社内の原子力担当の部署宛に出されていて「プルサーマル計画を確実に進めるためにも数多くの方にご参加いただき、推進意見を提出していただければと思っております」と、計画を推進する意見を述べるよう呼びかける内容となっています。
 これについて北海道電力は記者会見で「渉外課から泊原発の事務所などに依頼のメールを送ったのは事実です。今回の件を重く受け止め、メールが送られた経緯や出席者数、意見表明の有無などシンポジウムにどのような影響を与えたか、さらに調査してきたい」としていて、問題のメールの経緯について調査を進めることにしています。

北電が泊原発で「やらせ」 社員に推進表明を指示

[MSN産経ニュース 2011.8.26 22:50]

 北海道電力泊原発3号機(泊村)のプルサーマル計画をめぐり、北電は26日、記者会見し、道と地元4町村が平成20年に開催したシンポジウムで、社員に参加と推進意見の表明を求める「やらせ」を指示する文書をメールで送っていたと発表した。
 シンポは道と泊村など地元4町村の共催で同年10月、岩内町で開催された。北電によると、メールは同3日付で、現地事務所渉外課が各課に送った。北電はメールを発送した経緯や出席した社員数、意見表明の有無などについて今後、詳細に調査するとしている。
 文書は「プルサーマル計画を確実に進めるためにも数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と要請していた。
 北電は九州電力の「やらせメール」発覚後の調査に「意見表明を要請した事実はない」と回答していた。

北海道電力の「やらせ」メールを暴露した「しんぶん赤旗」の記事はこちら。

泊原発3号機 道主催08年シンポ/北電が“やらせ”指示/「推進意見」社員を組織/プルサーマル導入で:しんぶん赤旗

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