9月のコンサート

東京シティフィル第251回定期演奏会新日本フィルハーモニー第482回定期演奏会読響第507回定期演奏会都響第721回定期演奏会

9月が終わってしまいましたが、9月のコンサート、まとめて報告しておきます。とはいえ、1ヵ月近く前のものもあって、すっかり忘れてしまいましたが…。(^_^;)

まず、9月8日の東京シティ・フィルハーモニーック管弦楽団第251回定期演奏会。オール・リヒャルト・シュトラウス・プログラム。

  • リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 op.20
  • リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」 op.24
  • リヒャルト・シュトラウス:四つの最後の歌

ソプラノ独唱は佐々木典子さん。会場はオペラシティホール。

リヒャルト・シュトラウスの曲にはどうしても馴染めないものもあるのですが、そのなかで「死と変容」は、珍しく好きな曲の1つ。「変容」はMetamorphoseではなく、Verkärung、「浄化」という意味です。事前のプログラムでは、最初に「四つの最後の歌」で、後半が「ドン・ファン」と「死と変容」となっていましたが、当日は上記の通り、年代順に変更されていました。

次は、9月9日の新日本フィルの第482回定期演奏会。新日本フィルの定期は、今シーズからふたたびトリフォニーの3階席に舞い戻りました。

  • ワーグナー:ジークフリート牧歌
  • ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ハース版)

アルミンクらしい、あっさり目のブル7。個人的には、もっと神々しさがほしいところですが、しかし、全体の組立はしっかりしていたように思いました。オケとの一体感が戻ってきたように見えたのは、トリフォニーだからでしょうか。

続いて、9月12日。読響の第507回定期演奏会。

  • ベルリオーズ:ロミオとジュリエット op.17

ベルリオーズの「ロミオとジュリエット」は、ロミオもジュリエットも登場しません。独唱と合唱で、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を見守る観客の感動?を描く、というちょいと変わり種。全体で1時間半の大作ですが、最初の第1部と最後の第7部は独唱と合唱が歌い合って、なかなか感動的です。しかし、途中は淡々とというか、ちょっと中弛みという感じもなきにしもあらず…。も少し短くなんないですかねぇ〜 (^_^;)

メゾ・ソプラノは当初のベアトリス・ユリア=モンゾンから、カタリーナ・カルネウスに交代。テノールのジャン=ポール・フシェクール、バスのローラン・ナウリの3人そろって大変充実。とくに、第7部に登場した神父役のローラン・ナウリが抜群でした。新国立劇場合唱団もお見事でした。指揮は読響常任指揮者のシルヴァン・カンブルラン。カンブルランは、なかなかおもしろいプログラムを聴かせてくれるので楽しみです。

最後は、9月27日の都響第721回定期演奏会(サントリー・シリーズ)

  • プロコフィエフ:歌劇「戦争と平和」序曲 op.91
  • チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 op.44(原典版)
  • プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 op.100

指揮はマーティン・ブラビンス、ピアノは上原彩子さん。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲というと、1番が有名。何度も何度も聴いたことがありますが、2番は初めて。1番がピアノがバッシンバッシン突っ走るのにたいして、2番は弦がパラパラパラと演奏すると、ピアノがそれを受けてパラパラパラと演奏するという掛け合いタイプ。第2楽章では、ヴァイオリンとチェロの独奏が加わって、ピアノ三重奏ふうにもなります。ともかく、全体で45分超大作で、なかなか大変です。(^_^;)

プロコの5番は、演奏が始まったときはちょっと地味かなあ〜という印象を持ちましたが、終わってみると、こういうしっとり聴かせるスタイルの演奏の方がこの曲には合っているのかも知れないと思いました。

【関連ブログ】
東条碩夫のコンサート日記 9・27(火)マーティン・ブラビンス指揮東京都交響楽団

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