日本原子力発電の東海第2原発のある茨城県東海村の村上達也村長が、同原発の廃炉を、細野原発事故担当大臣に要請。
村上村長の指摘するのは、
- 30km圏内に100万人が住んでいる(100万人の避難は不可能)。
- 人口が密集する東京まで110kmしかない。
- 運転開始から30年以上たった老朽炉である(最初に原子炉をつくったときは「30年で廃炉」と言っていた)。
というもの。どれをとっても、実にもっともな話ばかり。野田政権は、ぜひともこの要請にまじめにこたえてもらいたい。
東海村長 東海第二原発を廃炉に
[NHKニュース 10月11日 16時58分]
茨城県東海村の村上達也村長は、細野原発事故担当大臣と会談し、運転再開の見通しが立っていない東海第2原子力発電所について、「周辺に100万人が住んでいるほか原子炉の老朽化も進んでいる」などとして、廃炉にすべきだという考えを伝えました。
茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第2原子力発電所は、東日本大震災で自動停止したまま定期検査に入っていて、運転再開の見通しは立っていません。これについて東海村の村上村長は、11日午後、東京・霞が関の内閣府を訪れ、細野原発事故担当大臣と会談しました。この中で村上村長は、東海第2原発について「30キロ圏内には100万人が住み、東京からの距離も110キロと立地条件が不適切なうえ、運転開始から30年以上たち、老朽化も進んでいる」と述べ、廃炉にすべきだという考えを伝えました。
そのうえで、村上村長は「原子力安全委員会と原子力安全・保安院の信用は失墜しており、新たな原子力の規制体制ができないかぎり、東海第2原発の再稼働は受け入れられない」と述べ、新たな原子力の規制体制を早急に作ることなどを求めました。これに対し、細野大臣は「具体的な貴重な提言をいただいたので考えたい」と述べるにとどまりました。
このあと村上村長は、記者団に対し「東海第2原発が立地条件として適切なのかどうか、考えをいただきたいとお願いしたが、細野大臣からは具体的な話はなかった」と述べました。