日経新聞、ズバリ指摘!!

「日経新聞」本日の夕刊に載っていた「お言葉・宮中祭祀、軽減を 手術後、配慮さらに」という記事(8面)。

お言葉も宮中祭祀は私的なことだから、減らすなりやめるなり、自由にすればよいのにと思って記事を読んでいたら、最後のところで、こんな指摘が。

祭祀のほとんどは明治期に新設されたもので、古来の伝統といえるものはごくわずかだ。

う〜む、日経新聞がここまできっぱり真実を指摘するとは! 偉い!!

お言葉・宮中祭祀、軽減を 手術後、配慮さらに

[日本経済新聞 2012/02/18夕刊]

 高齢の天皇陛下には公務が過剰な負担になっているといわれて久しい。陛下が75歳だった2009年1月の宮内庁発表によると、昭和天皇が74歳のころと比べ、外国の賓客などとの会見は約1.6倍、赴任・帰朝大使の拝謁などは約4.6倍、地方ほか各所への訪問は約2.3倍だった。
 地方・近郊訪問の削減など負担は軽減されてきた。しかし、国民から見えない部分の負担がまだ大きい。「お言葉」と宮中祭祀(さいし)である。
 「お言葉を読むのがそれほどの負担なのか」と一般には受け取られるかもしれないが、陛下は年間20回近い行事で読むお言葉をすべて自身で執筆されている。
 お言葉全体が報道される機会はあまりないが、内容は専門家並みに詳しい。分量もかなり多いことがあり、昨年11月のブータン国王夫妻を迎えた宮中晩さんのお言葉(皇太子さま代読)は約2200字、新聞記事でいえば200行ほどになる。
 芸術、科学、福祉の各分野、地方や外国の歴史などを詳細に調べ、書き上げるには相当な労力が必要であることが想像される。
 宮中祭祀は暖房設備のない宮中三殿で行われるため、厳冬期には心臓疾患がある陛下には「危険」といってもいい。昭和天皇は70歳ごろから代拝により負担を大幅に減らしている。祭祀のほとんどは明治期に新設されたもので、古来の伝統といえるものはごくわずかだ。
 お言葉、宮中祭祀ともに削減策はとられてきたが、心臓手術後はさらに踏み込んだ負担軽減が必要だろう。(編集委員 井上亮)

ちなみに、天皇がおこなう国事行為は、他の人(長男)が代わっておこなうことが可能です。

  • 憲法第5条により、摂政を置くことができる。摂政を置けば、天皇がおこなう国事行為はすべて摂政がおこなうことになる。皇室典範は第16条2項にしたがって、「身体の重患」の場合には摂政を置くことができる。
  • それに至らない場合でも、「国事行為の臨時代行に関する法律」第2条により、「身体の疾患」がある場合は国事行為を(一部または全部)委任して臨時代行させることができる。
  • その他のこと(お言葉その他)は、憲法上の定めのないことなので、やろうがやめようが、他の誰かにやらせようが、それは自由。

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