昨日、サントリーホールで、日フィルの第643回定期演奏会を聴いてきました。もうすっかり日が暮れるのも早くなって、6時半過ぎに着いたときにはすでにあたりは真っ暗。季節の移り変わりは早いものです。
- ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
- ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
指揮はコバケンこと、日フィル桂冠指揮者の小林研一郎氏。会場はほぼ満席で、さすがコバケン人気は不滅です。
しかし、結論から言ってしまえば、この日の演奏は疑問符がたくさん並んだだけで終わってしまった。前半2番は、そもそも出だしからしてオケの演奏が揃わずグダグダの展開に。とくにホルンの音が不安定なうえに、吹き始めと音の出始めにラグがあるため、まったく揃わない。後半の4番も、2楽章が終わったところでチューニングをやり、そのあとなんとかまとめ上げたものの、こちらも、すばらしい響きが聞こえるかと思うと、それがすぐに崩れてしまって、ああどうなってるんだと思っていると、また、ふわーっとよみがえるということのくり返し。会場は演奏が終わるなりブラボーと割れんばかりの拍手喝采でしたが、正直、僕はすっかり冷めてしまいました。
- 本日は日フィル定期。コバケンの指揮で、ブラームス交響曲の2番、4番のプログラムです。 posted at 18:48:41
- 日フィル定期前半了わんぬ。ブラームスの2番。ゆっくり目で、かなりテンポをゆらしながらの演奏だが足元が揃わない。弦と管とのテンポがチグハグな印象。しかし第4楽章ではそうしたこともなくなり、しっかりとした弦と突き抜けるように伸びやかな管のアンサンブルで見事に大団円。^^; posted at 20:03:19
- 日フィル定期後半了わんぬ。うむむ、またもや出だしで管と弦がバラバラに。テンポよくリズムを刻むところはよいのだが… 特にホルンが決まらない。吹き始めから音の出始めが遅れる分、テンポが乱れる。結局今日の出来はホルンが規定したと言える。 posted at 21:13:33
- 日フィル定期後半、ブラ4番。それでも2楽章が終わったところでチューニングをして仕切り直し、3楽章からはなんとか立て直す。要所要所、素晴らしい響きが起こるのだが、それが続かず、また足元が乱れるのはオケの技量の問題というよりやはり指揮の責任だろう。 posted at 21:20:05
- 日フィル定期。もはや日フィルは往時の日フィルにあらず。コバケン時代からはるかに腕を上げた日フィルにふさわしい鳴らし方というものがあると思う。 posted at 21:25:12
- @inagekaigan コバケン氏は、そういうところに全然こだわらないんですよね。僕も演奏を聞きながら、これはやっぱり指揮者の責任だなと思いました。 posted at 22:02:23