10月11日付の朝日新聞「カオスの深淵」の2面に載っていた話。この記事自体は原発問題の記事なんですが、そのなかで、こんなエピソードが紹介されていました。
2008年11月、イギリスのエリザベス女王が、ロンドン大学経済政治学院の開所式で、リーマン・ショックについて何気なく「どうして、危機が起こることを誰も分からなかったのですか?」と質問したことに、並み居る経済学者たちがこたえられなかった、というのです。
そして、後日、研究者やエコノミストを集めて議論した結論は、個々の動きを分析して警告をだすものはあったが「大きな絵を見失った」というもの。いわゆる近代経済学が、いかに資本主義の現実を捉え損ねているか、困惑した経済学者たちの顔がありありと浮かんできそうなエピソードです。
ということで、当日ツイッターでつぶやいたものをそのまま載せておきます。
- 本日の朝日新聞「カオスの深淵」。原子力問題の記事だが2面に面白い話が。エリザベス女王の何気ない言葉に英国の経済学者達が動揺した、というのだ。2008年11月、ロンドン大経済政治学院の開所式で、女王はこう質問した。「どうして、危機が起きることを誰も分からなかったのですか?」 posted at 15:26:05
- その場にいた経済学者たちが十分答えられなかったため、後日、学者やエコノミストが集められて検討し、女王に報告が出された。「金融市場や世界経済について多くの警告はあったが、分析は個々の動きに向けられて、大きな絵を見失った」と。 posted at 15:32:40
- 実は、その大きな絵を描いたのがマルクスなのだが、さすがに朝日新聞はそこまでは報じていない。 posted at 15:34:11
- ということで、これがその朝日新聞の記事。 http://twitpic.com/b316yq posted at 15:40:02
写真は、iPhoneで紙面をそのまま撮影しただけのもの。もういちいち新聞の切り抜きをしなくてもいい、便利な世の中になりました。^^;